(更新日:2024.02.24)
ケアマネジャーは現場の時との役割や、働き方・動き方が違うため、新人の頃は戸惑いながら仕事をしており、転職直後は「自分には向いていないな~」と思う時期もありましたが、なんとか今日もケアマネジャーを続けています。
こんにちは、ケアマネジャー歴11年のまさたけ(@masa_take14)です。
当ブログでは、ケアマネジャーを始めたい方、始めたばかりの方向けのコンテンツを発信しております。
この記事では「居宅ケアマネジャーに向いている人」について解説します。
これから居宅ケアマネジャーを始めたい人や、転職したばかりで続けるか迷っている方の参考になる記事です。
ケアマネジャーに向いている人
ケアマネジャー歴11年で、これまで新人教育などにも携わり「ケアマネジャーに向いている」感じていることがあります。
この全てが完璧にこなせなくても、1つや2つ当てはまるだけでも、ケアマネジャーを長く続けていくことができると思っています。
それでは詳しく解説します。
利用者・家族、他職種とコミュニケーションが取れる
ケアマネジャーになると、利用者だけではなく他職種との連携が多くなります。そのためコミュニケーション能力は大切。
筆者がケアマネジャーになって悩んだのは、職種とのコミュニケーション・連携です。
転職直後は緊張していますが、実は専門職は連携・コミュニケーションが苦手な方がいらっしゃいます。(そう考えると、少し気が楽になる)
なので、ケアマネジャーから歩み寄る姿勢が大切。今でも緊張する職種もいますが(医者は特に緊張する)、ケアマネが連携を取りたいと思っているのは相手も同じ。
「餅は餅屋へ」精神で仕事を他職種へお願いできる
ケアマネジャーは「自分は行動せず専門職へ仕事をお願いする」ことが前提となります。
筆者は病院や老人ホームで働いたことがあります。
コールが鳴って自分が動くことで評価されていた過去がある私のような方には「自分は行動せず専門職へ仕事をお願いする」ことがとても辛い。(だから転職直後のケアマネジャーは、自分が動いてしまいがち)
ケアマネジャーは専門職へ仕事をお願いすることが評価されます。
ケアマネが大切にしてほしいのは「餅は餅屋へ」精神です。
現場で勤めていたころの感覚があり転職直後に切り替えは難しいですが、ケアマネジャーが動かなくていいチーム作りをしていく支援を行っていきましょう。それがケアマネジメントです。
マルチタスクができる
ケアマネジャーは常に複数の相談事を抱えながら、同時進行でタスクを済ませていく必要があります。なので、工夫しないと頭がパンクします。
複数のタスクは、頭の中だけで処理せず、書き出す(記録)ことで多くの相談ごとに対応できるようになります。
仕事はすぐに ToDoリストへ落とし込み、忘れが無いようにしましょう。
優先順位を決めるために、タイミングを見極めることができる
居宅ケアマネジャーは 約40人の担当利用者から、相談を受けます。
なので、同じ日・同じ時間帯に複数の相談があることも珍しくありません。
その場合、相談内容に優先順位を付けながら仕事を行う必要があります。
✕:相談を受けた順に解決する。
〇:重要な・緊急性のある問題から解決する。
なので筆者は、相談があった時点で「いつまでに解決した方がいいのか?」利用者・家族、サービス事業所に確認します。
そうすることで、正しく優先順位を決めることができ、ケアマネジメントを行うことができます。
優先順位は、ケアマネジャーが決めているようですが、実は利用者・家族、サービス事業所などと一緒に決めていくことが望ましいです。
ケアマネジャーは利用者・家族に意向やライフスタイルに寄り添った支援ができる
自宅は利用者・家族のホームグランド。病院や施設に入所・入院中とは違い、様々な要望とライフスタイルに合わせた柔軟な支援が必要。(同じ習慣スケジュールの人はいません)
「外に行きたくないけど、運動はしたい」
「人に来てほしくないけど、ご飯に困っている」
‥などの訴えは、日常茶飯事。
居宅ケアマネジャーは利用者・家族の意向・ライフスタイルに沿って、柔軟なサービス調整を行う必要があります。(同じ週間サービス計画は無い)
ケアマネジャーとして身につけてほしい3つのスキル。
ケアマネジャーをしていくなら、身につけておいた方がいいスキルが3つあります。
質問は抽象的に始めて、具体的にして終わる「質問力」
何かを聞きたい時、聞き出すためには”質問”しないといけません。
とはいえ、どのタイミングで、どのくらい踏み込んだ質問が自然なのか?悩みます。
例えば、デイサービスより「食事を食べない」という報告があったとします。
筆者がそのような報告を受け、何故デイサービスで食事を食べないか?確認したい時、抽象的な質問からはじめ、少しずつ具体的な質問をしていく方法を取っています。
→「体調どうですか?」
→「食事は、摂られていますが?」
→「デイサービスの食事は、いかがですか?」
すると、利用者は「デイサービスの食事は...」
と、利用者がデイサービスの食事を食べない理由を話してくれます。
突然、「デイサービスの食事は、いかがですか?」と質問するよりは、体調→食事→デイサービスの食事。と抽象的な質問から、少しずつ具体的な質問を行うことで、相手が違和感を感じにくくなります。
時間の余裕を生み出す「タイムマネジメント力」
現場仕事とは違い、ケアマネジャーになると自分の予定は自分で決めます。
タイムマネジメント力を付けておくと、担当件数が増えても余裕のある仕事ができるようになります。
ケアマネジャーを続けるための「セルフメンタルヘルスケア」
ケアマネジャーは精神労働。
- 感情的になってしまう。
- 板挟みにあう。
- 他職種との連携に苦労。
などなど、ケアマネジャーの仕事を長く続ける為には、メンタルケアが必須となります。
筆者が行っているメンタルケアは、
- 朝散歩でリフレッシュ。
- 更に、自然を感じ”無”の時間を作り、ネガティブ思考を停止する。
- 睡眠時間は7時間確保する。
と、こんな感じでリフレッシュしています。
それぞれに、自分に合う方法を見つけて、心のリフレッシュを行っていきましょう。
あなたはケアマネジャーに向いてる?
いかがだったでしょうか?
ケアマネジャーに今回紹介したことに1つでも当てはまることがある方は、ケアマネジャーに向いている可能性が高いと思います。
筆者は、書類仕事がすごく苦手で、ケアマネジャーを続けられるか不安でしたが、慣れてくるとミスが減り、負担が減り、今では苦手意識が薄れてきました。
そう考えると、向き不向きは慣れで克服できる部分も多くあると感じています。
やってみないと、向き・不向きは分かりません。
転職したばかりでは、向き・不向きは分かりません。
まずはケアマネジャーをやってみることをおすすめします。
やらないで後悔するより、やって後悔しましょう!
ではまた。