ケアマネ応援家

ケアマネジャー歴10年の私がケアマネジャーの仕事内容・魅力・仕事術を解説します。

「この時期は、永遠じゃないから」——性格が合わない認知症の母と、限界だった娘さんの心に一言

ケアマネジャーという仕事をしていると、さまざまなご家庭のドラマに立ち会います。
世間一般では「ケアマネって大変そう」「業務の割にお給料が安い」なんて言われることも多いですが、現場でご家族から心底感謝された瞬間、そんな苦労は一瞬で吹き飛んでしまうんですよね。

 

今回は、先日あるご家庭のモニタリング訪問で起きた、忘れられない出来事について書いてみようと思います。

 

「父の介護とは、全然違うんです」

そのお宅は、認知症のお母様と、50代の娘さんの二人暮らし。

お父様が亡くなられた後、お母様の認知症が進行し、娘さんが介護を引き受けることになりました。実はこの娘さん、以前にお父様の介護も経験されている「介護経験者」です。

 

しかし、今回の介護は以前と全く違っていました。
一番の理由は、「母と娘の、昔からの性格の不一致」です。

 

お世辞にも昔から仲が良いとは言えなかった二人。お母様は昔から少し自分勝手なところがあり、娘さんはずっと我慢を重ねて生きてこられました。年齢を重ねてお互いに頑固になったこともありますが、何より「性格が合わない」という壁が、介護生活において何よりも大きな負担となって娘さんに重くのしかかっていたのです。

 

特に大変だったのが、デイサービスの利用でした。
お母様は少しでも気に食わない利用者やスタッフがいると、「あそこには二度と行かない!」とすぐに事業所の変更を希望されます。これまでに何箇所もデイサービスを変えてきました。

そのたびに、娘さんは私やサービス事業所に電話をかけ、頭を下げて謝り続けておられたのです。

「母がご迷惑をおかけして、本当にすみません……」

電話越しに聞こえる娘さんの絞り出すような声。
実の親のわがままのしわ寄せを全て受け止め、あちこちに謝罪して回る精神的負担は、察するに余りあるものがありました。先の見えない介護の中で、娘さんの心は限界寸前まで擦り減っていたのです。

 

本人の部屋を出たあと、玄関先で話したこと

とある月のモニタリング訪問の日。
お母様の部屋で状態を確認し、いつものように穏やかに会話を終えた後、私は玄関先で娘さんと二人きりになりました。

疲れ切った表情で深いため息をつく娘さん。
長年ケアマネジャーをやっていると、こうしたご家庭の空気感や、介護者がどのフェーズで苦しんでいるのかが痛いほどよく分かります。

認知症の介護において、実は一番ご家族の負担が大きくなる時期があります。
それは、「まだ体に動きが効いて、ある程度の意思表示や自己主張ができる時期」です。

動けるからこそ徘徊や暴言、拒否が起きる。主張ができるからこそ、周りとの衝突が生まれる。家族にとっては、24時間気が休まる暇がない一番つらい時期なのです。

私は玄関先で、ごく自然に、でも心を込めてこう伝えました。

「〇〇さん、お母様がこうしてしっかり動けて、自分の意見を主張できる今の時期が、実はご家族にとって一番負担が重くてつらい時期なんですよ」

娘さんがハッとした表情で私を見つめます。私は言葉を続けました。

「でもね、この状態が永遠に続くわけではありません。介護には必ず波があって、この一番大変なフェーズもずっとは続かないんです。今が一番の山場なんですよ」

 

「将来の見立て」が、家族の安心に変わる

後日、娘さんから連絡をいただきました。

「竹谷さん、あのとき玄関でかけてくださった言葉に、本当に救われました。『このつらさは永遠じゃない』『今が一番大変な時期なんだ』と教えてもらえたことで、暗闇の中に光が差した気がしたんです。将来の見通しがついて、心がふっと軽くなりました」

その言葉を聞いたとき、胸が熱くなりました。

 

新人だった頃の自分なら、ただ「大変ですね」「お母様にも困ったものですね」と共感することしかできなかったかもしれません。
しかし、10年以上の経験を積み、さまざまなケースを見届けてきたからこそ、「この介護の先にある未来の見立て」を提示することができたのだと思います。

難しいことや、これまでのケースを詳しく説明するより、「この先どうなっていくのか」という見通しを伝えるだけで、追い詰められたご家族に大きな安心を届けることができる。
自分の積み重ねてきた経験が、誰かの心を救う力になれたことが、心から嬉しく思いました。

 

ケアマネジャーという仕事の本当の価値

ケアマネジャーの仕事は、書類作成や多職種との調整など、地味で大変な作業もたくさんあります。
「仕事の割にお給料が合わないよね」なんて同業者と愚痴をこぼし合うことも、正直ゼロではありません(笑)。

けれど、限界まで追い詰められていたご家族から、心底からの感謝の言葉をいただいた瞬間。
胸の奥から湧き上がる達成感と温かい感情は、どんな対価にも代えがたいものがあります。
「あぁ、この仕事を続けてきて本当に良かったな」と、すべての苦労が吹き飛んでしまうのです。

 

認知症介護の暗闇の中で悩んでいるご家族に、そっと明かりを灯すような言葉を届けること。
それこそが、ベテランケアマネジャーとしての私の役割であり、この仕事の本当のやりがみなのだと再確認した一日でした。

これからも、目の前の利用者様とご家族の「笑顔の未来」のために、やることやってスマートに前前捌きしていきたいと思います!

​感情的なスタッフにどう向き合う?チームリーダーとしての試行錯誤と「書く」仕組み化

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現在、居宅介護支援事業所で主任として数人のチームをまとめているのですが、13年以上ケアマネをやっていても、やっぱり「人」のマネジメントって一番難しいなと実感する日々です。

 

今回は、職場の人間関係、特に「感情のコントロールが苦手なスタッフ」への対応について、私なりの気づきと対策をまとめてみようと思います。

 

感情を振り回すスタッフに、忙しい時は十分な対応ができない葛藤

うちのチームにいる40代半ばの女性職員の話なんですが、結構な頻度で感情に振り回されて、愚痴や悩みを持ちかけてくるんです。福祉職としての基本である、バイステックの7原則の「意図的な情緒的関与」がすっぽり抜け落ちてしまっているような状態で…。

日々の業務に追われている忙しいタイミングで、結論の見えない愚痴を何度も聞かされると、私自身も余裕がなくなり、しっかりと話を聞く対応ができずに「もう少し自分で整理してから相談してほしい」と悩むことが増えていました。

 

でも、そこで私が余裕のない態度をとってしまっても何の解決にもなりません。チーム運営には程よい距離感と、お互いが自分の業務に集中するための「境界線」を引く工夫が必要だと気づきました。

 

解決策は「ジャーナリング」と「ブレインダンプ」

40代半ばともなると、これまでの習慣や考え方を根本から変えるのは正直難しいのが現実です。そこで、彼女自身に「セルフマネジメント」を促しつつ、お互いの業務への不要な割り込みを防ぐ仕組みとして、「ノートに書き出す」という手法を取り入れてもらうことにしました。

具体的には以下の2つです。

 ・ジャーナリング

   頭の中にある感情や考えを、評価せずにそのままノートに書き出す方法。自分のストレスの原因や思考のクセに気づく効果があります。

 ・ブレインダンプ

   タスクや不安、モヤモヤをすべて外に吐き出して「見える化」する方法。頭をすっきり整理するのに最適です。

 

具体的な声かけの工夫

ただ「話しかける前にノートに書いて」と突き放すのは少し冷たすぎるので、声かけには工夫が必要です。

彼女が相談(という名の愚痴)に来た時には、

「大変だったね。まずはそのモヤモヤした気持ちをノートに書き出してみよう。そして、整理できたところから一緒に考えていこう」

と提案するようにします。 

 

ワンクッション置くことで、彼女は感情のままに話す前に冷静さを取り戻せますし、本当に私に相談すべき内容なのかを自分で判断するきっかけにもなります。

 

まとめ:小さな行動の改善を見守る

人は一朝一夕には変わりません。でも、「話しかける前に一度ノートに書き出す」という小さな行動の改善なら、少しずつ定着させられるのではないかと期待しています。

 

リーダーとしては、過度な変化への期待を手放しつつ、チーム全体が気持ちよく働ける環境を整えるのが仕事ですね。同じように職場のマネジメントで悩んでいる方の参考になれば嬉しいです!

 

​【正解より納得】「転ぶからベッド」という正論を押し付けても、利用者が絶対に動かない理由

​1. 「正しさ」を振りかざしても、人の心は動かない

​とある日の"日めくり格言"に、こんな深い言葉がありました。

​「正解より納得を得よ 従って話し合いが大事」

(解説:正しさを押しつけても人は動かない。互いに納得し合うことで、理解と協力が生まれる。急がば回れで丁寧な対話を重ねることは重要だ。)

 

​14年ケアマネジャーを続けてきて、これほど現場で痛感する真理はありません。私たち支援者は、プロとしての使命感から、ついつい「客観的な正解」や「世の中の常識」を相手に押し付けてしまいがちです。

しかし、どれほど素晴らしい正論をぶつけても、本人が納得していなければ、その支援はただの「押し付け」で終わってしまいます。

 

​2. 「転ぶからベッドがいい」は、誰の常識か?

​介護の現場で、最も頻繁に起こるのが「寝室の環境調整」における衝突です。

​立ち上がりが不安定になり、転倒のリスクが高まった利用者様に対して、私たち専門職やご家族は、

​「布団から起き上がるのは転倒する」

​「ベッドを導入したほうが安全だし、起き上がりも楽」

と提案します。これは世の中の多くの人が共感する、100点満点の「客観的な正解(常識)」です。

​しかし、これまで何十年も「畳の上に布団を敷いて寝るのが当たり前」だった利用者様にとっては、その生活様式こそが絶対的な「常識」であり、人生の歴史そのものです。

​いくら支援者側が「安全のためにベッドにしましょう」という世間一般の正しさを熱弁したところで、本人からすれば「なぜ自分の家で、長年慣れ親しんだ布団を奪われなければならないのか」と、心が置いてけぼりになってしまいます。これでは納得など得られるはずがありません。

 

​3. カタログを渡すだけの提案なら、誰にでもできる

​単に「ベッドを勧める」だけなら、極端な話、誰にでもできます。福祉用具のカタログを置いて、契約書にサインをもらうだけであれば専門性は必要ありません。

​しかし、ベッドの導入に対して心から「納得」してもらい、もっと欲張るなら「これなら安心して暮らせるね」と「共感」してもらうプロセスをたどるには、全く別の次元の専門技術が必要になります。

​そのためには、まず「その人のことをどれだけ理解できているか?」という問いに立ち返らなければなりません。

​なぜ、そこまで布団にこだわるのか?(和室への愛着、家族と並んで寝てきた思い出、天井の見え方など)

​なぜ、ベッドの導入を嫌がるのか?(「病人が寝るもの」という偏見、部屋が狭くなることへの抵抗、自分の衰えを認めることへの恐怖など)

​こうした本音を知るために、私たちは「急がば回れ」で丁寧な対話を重ねる必要があります。

​4. 「何を大切にして生きていきたいか」を紡ぎ出す専門性

​本当に必要なのは、ただベッドという「モノ」を部屋に置くことではありません。

「その人が、これからどんな生活をしていきたいのか?」

「日々、何を大切にして暮らしているのか?」

を深く知り、その思いを尊重した上で、「布団での生活を続けるための工夫」や「ベッドがもたらす新しい生活の可能性」を一緒に考えていくことです。

​利用者のこれまでの暮らしに目を向け、その人独自のストーリーに耳を傾ける。この丁寧なプロセスを経て初めて、本人の「納得」と「共感」が生まれます。

​そして、この目に見えない複雑な対話を泥臭くやり遂げ、人とモノ、そしてその人の人生を繋ぎ合わせることができるのは、私たちケアマネジャーしかいないのかもしれません。

 

​5. 最後に:「急がば回れ」の対話を楽しもう

​効率やスピードばかりが求められる現代だからこそ、相手の「当たり前」をリスペクトし、じっくりと言葉を交わす姿勢が求められます。

​「正解」を押し付けて無理やり動かす支援は、いつか必ず破綻します。

利用者の「納得」という名の心理的安全性を作り出し、お互いが笑顔になれる着地点をロジカルに、かつ温かく見つけていく。

 

​さあ、今日もやることやって、相手の「当たり前」にトコトン寄り添う、最高にプロフェッショナルな対話を重ねに行きましょうッ🤣👍✨

【10年の伏線回収】「あの時は頼りなかったけど」新人ケアマネの熱意が、最高の看取りに繋がるまで

​1. 10年越しに届いた、ご家族からの「最高の言葉」

​先日、あるご自宅での看取りの支援を無事に終えました。その際、長女さんからいただいた一言が、私のケアマネ人生に深く刻まれることになりました。

​「お母様の看取り、本当に満足しました。……でもね、10年前にお父さんの看取りを担当してもらった時は、正直すごく頼りなかったですよ(笑)。今回は本当に頼もしかったです!」

 

​■ 忘れられない10年前の記憶

​実は、そのお父様こそが、私がケアマネジャーとして歩み始めたばかりの超・新人時代に、四苦八苦しながら担当させていただいた大切な利用者様だったのです。

 

​■ 家族の歴史に二度並走するということ

​お父様、そして今回のお母様。一つのご家族の最期に再び関わらせていただけること、開いた10年の歳月を経てこんな温かい言葉をいただけることは、この仕事を続けてきた者にしか味わえない最高のご褒美です。

 

​2. 「ナイナイづくし」だったあの頃の私

​■ 自宅看取りがまだ珍しかった時代

​今から10年前、自宅での看取りを選択されるご家庭は、現在に比べると圧倒的に少ない時代でした。

ただでさえ事例が少ない中、私は知識も経験も、何一つ持っていない「ナイナイづくし」の新人ケアマネジャーでした。

 

​■ 頼りなさの穴を埋めた「必死さ」

​家族の前に立つだけで緊張し、冷や汗をかく毎日。「自分に何ができるだろう」と常に悩み、頼りない姿をたくさん見せてしまっていたと思います。

それでも、分からないなりに一生懸命に汗をかき、熱意と誠意だけで走り回っていたことだけは、胸を張って言えます。その「必死さ」こそが、当時の私の唯一の武器でした。

 

​3. 能力の足らざるを自認しても、熱意だけは負けるな

 

​■ 「できない」を補う、人間性の土台

ある日の"日めくり格言"に、こんな言葉があります。

​「能力の足らざるを自認しても、熱意だけは負けるな」

​経験が浅ければ、知識や技術が未熟なのは当たり前です。しかし、その「足りない穴」を埋めるのは、いつだって綺麗に整えられたマニュアルや高度なスキルではなく、愚直なまでの「熱意」や「誠意」なのです。

 

​■ スキルが活きる「前提条件」

​どれほど優秀なスキルを持っていても、時間を守る、態度を変えない、他者をリスペクトする、といった「人間性」という絶対的な前提条件がなければ、せっかくのスキルもただの宝の持ち腐れ。

新人時代の私の「頼りないけれど、一生懸命に自分のために走ってくれる姿」が、ご家族にとっての「安心感(心理的安全性)」の土台になっていたのだと、今になって強く実感しています。

 

​4. 今、未熟さに悩むすべての「新人さん」へ

​■ 10年後の未来で待っている「ありがとう」

​あの時、必死に汗をかきながらお父様を一緒に看取った泥臭いプロセスがあったからこそ、10年後の今、お母様の最期を「頼もしい」と言っていただけるプロのケアマネジャーとして伴走することができました。

 

​■ 恐れずに、今の全力で汗をかこう

​もし、今「自分には実力がない」と悩んでいる後輩や新人の皆さんがいたら、自信を持って伝えたい。

​知識や経験のなさは、熱意で120%補えます。

​自分の未熟さを恐れず、目の前の人のために全力で汗をかきましょう。

​その熱意は、10年後の未来に必ず、最高の「ありがとう」となって返ってきます。

​さあ、今日もやることやって、熱い想いを持って現場を走り抜けましょうッ🤣👍✨

感情を制して、ケアマネジャーを長く続けるコツ教えます!

 

ケアマネジャーが辛くて辞めたい!というポストをよく拝見します。ケアマネジャーは精神労働とも言われており、

精神的に負担が大きい職種です。

そのため、ケアマネジャーになりたての頃は、感情を揺さぶられて疲れてしまい、「ケアマネジャー続けるの無理」となり、結局現場の仕事に戻る...なんてことはあるあるです。

 

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まさたけ

こんにちは、ケアマネジャー歴11年のまさたけ(@masa_take14)です。

当ブログでは、ケアマネジャーを始めたい方、始めたばかりの方向けのコンテンツを発信しております。

この記事では、「統制された情緒関与の原則」の概念と、アドラー心理学の「課題の分離」という考え方を結びつけ、

ケアマネジャーを精神的な疲弊を抑え、長く続けることができるヒントをお伝えします。

 

ケアマネジャーが辛い理由

ケアマネを続けることができない理由は、以下の5つが多いように感じます。

 

ケアマネが辛い理由5選
  • 背負いすぎて辛い
  • 利用者・家族の選択(決定)が心配。
  • 利用者の子が、それぞれに相談してくる。
  • ケアマネの無力さを感じる。
  • 休日も、利用者・家族のことが頭から離れない。

 

実はこの5つ、私が新人の頃に悩んでいた内容でもあるのです。

 

背負いすぎて辛い

転倒のリスクが高い利用者に対して、「手すりを付けた方がいい」と伝えていましたが、手すり設置に至らず...。

手すりを設置する前に、利用者は転倒・骨折し入院。

骨折前のADLを取り戻すことができず、自宅に戻ることが困難に。

ケアマネジャーとして、手すり設置を強引に推し進めていれば、

こんな結果にならなかったかも...と利用者の責任まで背負い込んでいました。

 

利用者・家族の選択(決定)が心配

認知症の影響で薬が全然飲めていない。服薬カレンダーを使用の提案を行ったが、「そんなのに頼ったらボケる。袋から出して飲むようにします」と利用者・家族。

認知症の薬もあるのに飲み忘れたら、ますます認知症が進行するじゃないかー!と心配が尽きませんでした。

 

利用者の子が、それぞれに相談してくる

息子「姉は、今まで仕事もせずに家で過ごしていました。姉の判断は間違っている」
娘「弟は、県外にいるのに色々口出しをしてくる。弟に口出しするな!と言っておいて」と、

家族それぞれの意見や感情に振り回された!

 

ケアマネの無力さを感じる

ケアマネジャーでは、どうにもできない事もある...。とは分かっているが、利用者・家族から何度も同じような質問を受けたり、サービス事業所から何度も報告を受けたり...と

ケアマネジャーとして無力さを感じることがありました。

 

利用者のことが頭から離れない

土日も利用者・家族のことを考えてしまう。

薬飲めてる?息子と娘の不仲が気になる。私の力不足なのかな...。

 

「統制された情緒関与の原則」がケアマネの感情を守る

バイスティック7原則の1つである「統制された情緒関与の原則」は、ケアマネジャーの感情の揺さぶりを抑えられ、疲弊することを防いでくれます。

 

POINT!!

統制された情緒関与を3行で表すと...

  • ケアマネは、利用者・家族の感情に飲み込まれないようにする。
  • 自分の感情をコントロール必要があります。
  • 表情は感情的に、心は冷静にいることが大切。

 

「統制された情緒関与の原則」の実践が難しい理由

何度も聞いてきた原則だけど、実践が難しいからケアマネジャーをやめる人が多いというのが悩ましいところです。

感情的になってしまう理由は、自分の課題と、相手の課題を切り分けることができずに、背負い込んでいるからではないでしょうか?

 

自分と相手の課題を明確にすることで、人は感情的になる事を抑えることができるようになったので、その具体的な方法をお伝えします。

 

自分と相手の「課題の分離」する

アドラー心理学の重要な概念である「課題の分離」は、自分の課題と他人の課題を明確に分けることです。
 

例えば、利用者の生活は利用者の課題であり、ケアマネがいくら心配しても、最終的には利用者自身が責任を持たなければなりません。


他人の課題に過度に干渉してしまうと、かえって相手を傷つけたり、関係性を悪化させたりする可能性があります。

 

「嫌われる勇気」の大切な箇所を抜粋

アドラー心理学では「これは誰の課題なのか?」という観点から考えを進めていきます。

〇われわれは「これは誰の課題なのか?」という視点から自分の課題と他社の課題とを分離していく必要がある。

〇他社の課題には踏み込まない。それだけです。

〇あらゆる対人関係のトラブルは、他社の課題に土足でふみこむこと、あるいは自分の課題に土足で踏み込まれること、によって引き起こされます。

〇誰の課題かを見分ける方法はシンプルです。「その選択によってもたらされる結果を最終的に引き受けるのは誰か?」考えてください。

アドラー心理学のカウンセリングでは、相談者が変わるか変わらないかは、カウンセラーの課題ではないと考えます。

〇ある国に「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を飲ませることはできない」ということわざがあります。

〇自分を変えることができるのは、自分しかいません。

〇困った問いにはいつでも援助する用意がある、というメッセージを送っておく。

〇他者の課題に介入すること、他者の課題を抱え込んでしまうことは、自らの人生を重く苦しいものにしてしまいます。

〇他者の課題は切り捨てる。それが人生の荷物を軽くし、人生をシンプルなものにする第一歩です。

引用:嫌われる勇気

 

「課題の分離」で、感情を穏やかに

「課題の分離」という考え方は、「統制された情緒関与の原則」を実現するための重要な鍵となります。

 

利用者に感情移入しない、と言われても具体的な方法を身につけないと難しいもの。まずは「課題の分離」をする癖をつけてみるのはいかがでしょうか?

 

ケアマネジャーとしての課題(ケアマネジメント)に集中することで、時間的にも、感情的なゆとりが生まれ、相手との関係性を客観的に見ることができるようになります。

 相手の課題に振り回されず、適切な距離感を保つことで、「統制された情緒関与の原則」を守る可能性が高くなると信じています。

 

ではまた。

歴10年!居宅ケアマネジャーの『やりがい』と『魅力』をお伝えします。

 

(更新日2024.04.29)

キャリアアップのため、介護支援専門員へ転職を考えいている方も多いと思います。

ケアマネジャーの「やりがい」や「魅力」は何なのか?疑問を持たれている方は少なくないはず。

 

 

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まさたけ

こんにちは、ケアマネジャー歴11年のまさたけ(@masa_take14)です。

当ブログでは、ケアマネジャーを始めたい方、始めたばかりの方向けのコンテンツを発信しております。

 

この記事では、ケアマネジャーを11年続けてきた私が、ケアマネジャーの『やりがい』や『魅力』についてお伝えします。

 

 

ケアマネジャーが活躍する場は?

ケアマネジャーが活躍する場は多くあります。

 

ケアマネジャーが働く場所

 

筆者は、居宅介護支援事業所に10年以上務めています。なので居宅介護支援事業所の「やりがい」と「魅力」をお伝えします。

 

居宅ケアマネジャーの仕事内容は?

居宅ケアマネジャーの大まかな仕事の流れ
  1. 相談受ける(インテーク)
  2. 何に困っているのか確認する(アセスメント)
  3. 介護サービスの提案・調整。
  4. 計画書の作成(ケアプラン)
  5. 顔合わせの調整(担当者会議)
  6. 生活状況の確認(モニタリング)
  7. 給付管理(請求業務)

 

 

task-management.hateblo.jp

 

 

ケアマネジャーは利用者・家族にとって介護保険の最初の人だから『やりがい』が倍増

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「右も左も分からない」

「聞いた事があるのはデイサービスとヘルパーさんだけ」

利用者・家族にとって介護保険制の知識は乏しいです。

そこで初めて出会う専門職がケアマネジャー。最初に関わり、介護サービスの調整がひと段落し、生活が落ち着きだすと利用者・家族はケアマネジャーへ「あなたのお陰で...」と感謝していただことが多いです。

「やりがいが倍増する」はこれが理由です。

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「歩くけるようになった!」マネジメントの効果を感じた『やりがい』

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サービス調整後は、自宅訪問(モニタリング)。利用者・家族の生活が良い方向へ変化していると、『やりがい』を感じます。

 

例えば、

「運動に行くようになって足がよく動くようになった」

「友達ができて楽しい。次の利用が楽しみ」

「紹介してくれたヘルパーさん良くしてくれるね~」

「できなかった掃除を手伝ってもらい、部屋が綺麗になった」

 

家族が「安心して仕事に行けるようになりました。」

「最近はこの生活にも余裕が出て、自分の時間を持てるようになった。」

「喧嘩する事が少なくなった」

‥など、利用者・家族の生活がより良い方向へ変化した感想をお聞きすると『やりがい』を感じます。

 

 

葬儀で家族を故人(利用者)を語り合い『やりがい』を感じた。

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介護保険を利用している方は、高齢の方が多く、早い人では月単位で逝去される方も。

逆に、長い人では10年以上のお付き合いがあります。お付き合いが長くなるほど、亡くなられたときの”達成感”と”悲しみ”は大きいのも事実。

 

ですが、葬儀に行ったときに「やりがい」を感じたことがあります。

娘さんと2人暮らし女性利用者。

本人は福祉用具以外のサービスを拒否。(こういうケースはよくある。)

2人暮らしで親子間の喧嘩が多く、通所サービスやショートステイの話をしていましたが、本人の希望により利用せず。

そして、最期は病院で逝去。

後日、葬儀場へ弔問。

娘さんと「自分(利用者)を貫きましたね~」と談笑しました。

娘さんも、本人の意向に寄り添い、後悔が無い介護生活を送れた様子。

 

決して介護サービスですべてを支えたわけじゃないですが、達成感でいっぱいでした。

こういう弔問ができると、『やりがい』を感じます。

 

ケアマネジャーには『半端ない”達成感”』がある

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ケアマネジャーの仕事は、場面によって様々な”達成感”があります。

ケアマネジャーは大変と言われる分、”達成感”も半端ない職種だと思っています。(じゃないと力が湧いてこない)

ケアマネジャーに少しでも興味のある方には、1度はやってみてしてほしいです。

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利用者・家族にとって最初の相談窓口になってみませんか?

生活がよりよい方向へ支援してみませんか?

葬儀場で、故人(利用者)について、語り合いませんか?

 

ではまた。

【歴11年】男性ケアマネジャーは意外と人気!長く続けられる仕事です。アラフォー妻子持ちが解説します。

(更新日:2024.04.25)

これからケアマネジャーとして働く前は、

「一家の大黒柱としてケアマネジャーの給料でやっていけるのか?」

「男としてケアマネジャーとして働けるのか?」悩んでいました。

 

結果として、迷いながらもケアマネジャーへ転職して良かったと後悔はありません。

理由はケアマネジャーへ転職し、プライベートと仕事が両立でき、充実した毎日を送っているからです。

 

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まさたけ

こんにちは、ケアマネジャー歴11年のまさたけ(@masa_take14)です。

当ブログでは、ケアマネジャーを始めたい方、始めたばかりの方向けのコンテンツを発信しております。

 

この記事では、アラフォー妻子持ちの筆者が、介護職からケアマネジャーに転職して良かったこと、そうでなかったエピソードをお伝えします。

ケアマネジャーへの転職を迷っている方の悩みが一つでも解決できれば幸いです。

 

 

男性ケアマネジャーには、こんな需要がある

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男性ケアマネジャーは、意外と需要が高いです。

 

 

男性ケアマネジャーは、女性ケアマネジャーとの相性が悪い利用者・家族への対応が可能です。

例えば、

「なぜか女性に対して横柄な態度になる方」

「主介護者がせっかちな息子さん」(男性同士の方が話が早い)

「男性好きの女性の利用者さん」

「乱暴な言葉を使う本人・家族」

「女性が苦手な利用者・家族」

‥など。

女性では難しい利用者・家族がおられるのも事実。

男性がいる居宅介護支援事業所は強みとなります。

 

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ケアマネジャー収入は??私は共働きしてます。

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介護業界は仕事の割に給料が少ないと言われていますよね。

そのため、介護業界で働くと決めたら、生涯共働きとなります。ですが、今では生涯共働きは約7割と、共働きの世帯平均年収は830万円と言われています。

 

そこで気になるケアマネジャー平均年収。ケアマネジャーの平均年収は400万円前後と言われています。

筆者はケアマネジャー歴10年で、地方暮らし。個人の年収は400万円に届かないくらい。

ちなみに妻は、介護保険のサービス事業所に務めており、夫婦合わせて750万円前後。そう考えると、割と悪くない生活をしていると自負しています(笑)

 

急な休みは、ケアマネジャーの方が対応しやすい

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ケアマネジャーは、日々の業務は自分で予定を立てるので、自分の時間をコントロールしやすい。というメリットがあります。

デイサービスや訪問介護など、施設務めの方が時間に沿って仕事をこなしていくのにくらべ、ケアマネジャーは自分のスケジュールは自分で決めていくことに大きなメリットがあります。「子の授業参観の日は、仕事の予定を入れない。」なんて工夫もできるのは、ライフを充実させるために大きな魅力となります。

 

女性心を知らない男性ケアマネジャーは辛い

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女性心を知らない男性ケアマネジャーは、敬遠されます。

 

男性は女性の共感し合う会話が苦手ですよね(笑)コレには、科学的に証明された理由があります。男性は課題解決のために会話をするのに対し、女性は共感を目的に会話を楽しんでいるからと言われています。

職場の仲間、利用者も女性とのコミュニケーションが多い業界なので、女心は勉強しておいて損はないです。

女性との会話に悩んだ筆者は、コレで勉強しました。


 

 

男だって、ケアマネジャーで人生を謳歌できる

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迷いながらケアマネジャーへ転職し、10年がたった今でも、あのとき決心して良かった。と過去の自分を褒めてやりたいです(笑)

 

介護業界で働く男性は、将来の不安や女性が多い職場に戸惑いがあるかもしれません。ですが、ケアマネジャーの仕事はやりがいがあり、幸せな生活ができる収入を得ることができます(共働きにはなるけど)。

 

ケアマネジャーや介護業界でも、仕事とプライベートを両立・充実させましょう!

非公開求人に強い介護職求人サイト

ではまた。