
ケアマネジャーが辛くて辞めたい!というポストをよく拝見します。ケアマネジャーは精神労働とも言われており、
精神的に負担が大きい職種です。
そのため、ケアマネジャーになりたての頃は、感情を揺さぶられて疲れてしまい、「ケアマネジャー続けるの無理」となり、結局現場の仕事に戻る...なんてことはあるあるです。

こんにちは、ケアマネジャー歴11年のまさたけ(@masa_take14)です。
当ブログでは、ケアマネジャーを始めたい方、始めたばかりの方向けのコンテンツを発信しております。
この記事では、「統制された情緒関与の原則」の概念と、アドラー心理学の「課題の分離」という考え方を結びつけ、
ケアマネジャーを精神的な疲弊を抑え、長く続けることができるヒントをお伝えします。
- ケアマネジャーが辛い理由
- 「統制された情緒関与の原則」がケアマネの感情を守る
- 「統制された情緒関与の原則」の実践が難しい理由
- 自分と相手の「課題の分離」する
- 「嫌われる勇気」の大切な箇所を抜粋
- 「課題の分離」で、感情を穏やかに
ケアマネジャーが辛い理由

ケアマネを続けることができない理由は、以下の5つが多いように感じます。
実はこの5つ、私が新人の頃に悩んでいた内容でもあるのです。
背負いすぎて辛い
転倒のリスクが高い利用者に対して、「手すりを付けた方がいい」と伝えていましたが、手すり設置に至らず...。
手すりを設置する前に、利用者は転倒・骨折し入院。
骨折前のADLを取り戻すことができず、自宅に戻ることが困難に。
ケアマネジャーとして、手すり設置を強引に推し進めていれば、
こんな結果にならなかったかも...と利用者の責任まで背負い込んでいました。
利用者・家族の選択(決定)が心配
認知症の影響で薬が全然飲めていない。服薬カレンダーを使用の提案を行ったが、「そんなのに頼ったらボケる。袋から出して飲むようにします」と利用者・家族。
認知症の薬もあるのに飲み忘れたら、ますます認知症が進行するじゃないかー!と心配が尽きませんでした。
利用者の子が、それぞれに相談してくる
息子「姉は、今まで仕事もせずに家で過ごしていました。姉の判断は間違っている」
娘「弟は、県外にいるのに色々口出しをしてくる。弟に口出しするな!と言っておいて」と、
家族それぞれの意見や感情に振り回された!
ケアマネの無力さを感じる
ケアマネジャーでは、どうにもできない事もある...。とは分かっているが、利用者・家族から何度も同じような質問を受けたり、サービス事業所から何度も報告を受けたり...と
ケアマネジャーとして無力さを感じることがありました。
利用者のことが頭から離れない
土日も利用者・家族のことを考えてしまう。
薬飲めてる?息子と娘の不仲が気になる。私の力不足なのかな...。
「統制された情緒関与の原則」がケアマネの感情を守る

バイスティック7原則の1つである「統制された情緒関与の原則」は、ケアマネジャーの感情の揺さぶりを抑えられ、疲弊することを防いでくれます。
「統制された情緒関与の原則」の実践が難しい理由

何度も聞いてきた原則だけど、実践が難しいからケアマネジャーをやめる人が多いというのが悩ましいところです。
感情的になってしまう理由は、自分の課題と、相手の課題を切り分けることができずに、背負い込んでいるからではないでしょうか?
自分と相手の課題を明確にすることで、人は感情的になる事を抑えることができるようになったので、その具体的な方法をお伝えします。
自分と相手の「課題の分離」する

アドラー心理学の重要な概念である「課題の分離」は、自分の課題と他人の課題を明確に分けることです。
例えば、利用者の生活は利用者の課題であり、ケアマネがいくら心配しても、最終的には利用者自身が責任を持たなければなりません。
他人の課題に過度に干渉してしまうと、かえって相手を傷つけたり、関係性を悪化させたりする可能性があります。
「嫌われる勇気」の大切な箇所を抜粋

〇アドラー心理学では「これは誰の課題なのか?」という観点から考えを進めていきます。
〇われわれは「これは誰の課題なのか?」という視点から自分の課題と他社の課題とを分離していく必要がある。
〇他社の課題には踏み込まない。それだけです。
〇あらゆる対人関係のトラブルは、他社の課題に土足でふみこむこと、あるいは自分の課題に土足で踏み込まれること、によって引き起こされます。
〇誰の課題かを見分ける方法はシンプルです。「その選択によってもたらされる結果を最終的に引き受けるのは誰か?」考えてください。
〇アドラー心理学のカウンセリングでは、相談者が変わるか変わらないかは、カウンセラーの課題ではないと考えます。
〇ある国に「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を飲ませることはできない」ということわざがあります。
〇自分を変えることができるのは、自分しかいません。
〇困った問いにはいつでも援助する用意がある、というメッセージを送っておく。
〇他者の課題に介入すること、他者の課題を抱え込んでしまうことは、自らの人生を重く苦しいものにしてしまいます。
〇他者の課題は切り捨てる。それが人生の荷物を軽くし、人生をシンプルなものにする第一歩です。
引用:嫌われる勇気
「課題の分離」で、感情を穏やかに

「課題の分離」という考え方は、「統制された情緒関与の原則」を実現するための重要な鍵となります。
利用者に感情移入しない、と言われても具体的な方法を身につけないと難しいもの。まずは「課題の分離」をする癖をつけてみるのはいかがでしょうか?
ケアマネジャーとしての課題(ケアマネジメント)に集中することで、時間的にも、感情的なゆとりが生まれ、相手との関係性を客観的に見ることができるようになります。
相手の課題に振り回されず、適切な距離感を保つことで、「統制された情緒関与の原則」を守る可能性が高くなると信じています。
ではまた。








