ケアマネジャーがおこなうアセスメントは、「利用者が抱える課題を分析する」重要なケアマネジメントプロセス。
効果的で効率的なケアプランを作成するにはアセスメント次第と言っても過言ではありません。
こんにちは、ケアマネジャー歴11年のまさたけ(@masa_take14)です。
当ブログでは、ケアマネジャーを始めたい方、始めたばかりの方向けのコンテンツを発信しております。
この記事では、歴11年のケアマネジャーが行うアセスメントについて解説します。
アセスメントの重要な理由や、アセスメントが続いていく理由を解説します。
- アセスメントとは?
- アセスメントに自信が無いなら「適切なケアマネジメント手法」を使おう
- アセスメントとモニタリング
- 多方面から情報収集
- バイスティック7原則は重要な心得
- アセスメントの目的は、アセスメントシートを埋める事ではない
- アセスメントは終わらない
アセスメントとは?
アセスメントとは「課題分析」すること。ケアマネジメントではインテークの次の段階に行うケアマネジメントプロセスで、ケアプランの基礎となる重要な作業。
アセスメントが充分に行なうことができると、効果的なケアプランを作成することができ、利用者・家族が住み慣れた地域で生活を送ることができます。
アセスメントに自信が無いなら「適切なケアマネジメント手法」を使おう
経験を積んでいくと”あたり”をつけてアセスメントを行うことが自然に行うことができますが、新人の頃は”あたり”をつけるのが難しい。
そこでおすすめしたいのが「適切なケアマネジメント手法」というもの。
「適切なケアマネジメント手法」は”株式会社日本総合研究所”が発行しているもので、高齢者全般に当てはまる「基本ケア」をベースに高齢者が抱える疾患による「疾患別ケア」も参考にすることで、本来必要なケアの抜け落ちを防ぐことができる指南書。
新人ケアマネジャーの経験不足を補ってくれるので、ぜひ利用してほしいです。
アセスメントとモニタリング
- アセスメント:課題分析。
- モニタリング:状況変化を追跡。
と、役割は違いますが月1回以上のモニタリングからアセスメントに切り替わることはよくあること。
何故なら、高齢者は状態変化しやすく、状態変化前に作成したケアプランで利用者の生活が成り立たたなくなることが訪れます。
モニタリングで状況変化が無いか確認し、状況変化があった時に、なぜ状況変化があったかアセスメント(課題分析)を行います。
そう考えると、アセスメントとモニタリングは2つで1つと言っても過言ではありません。
多方面から情報収集
サービスが始まると、チーム内には様々な専門職種がいます。
ケアマネジャーより、関わる頻度の高い各専門職種は情報の宝庫。モニタリング中に課題が見つかったら、各専門職種からも情報収集しないのは損でしかない。
チーム内で課題を共有し、情報集を行い、必要性があればケアプランの変更を行いましょう。
バイスティック7原則は重要な心得
中身を忘れてしまっている方も多い「バイスティック7原則」はケアマネジメントに必要な心得です。
例えば、こんな感じです。
利用者と家族の「関係」は、その家庭の数だけ違う形がある。
— ケアマネ応援家┃歴10年 (@caremane_m) July 21, 2023
カテゴライズしない。ラベリングしない。
その関係を、ありのまま理解しないと、違った捉え方をしてしまう。ありのままの「関係」を理解しマネジメントしていく必要がある。#個別化の原則#ケアマネジャー
基本中の基本ですが、「バイスティック7原則」をもう1度振り返ってアセスメントに取り組みましょう。(アセスメント以外でも重要)
アセスメントの目的は、アセスメントシートを埋める事ではない
困っているコトを掘り下げる。
— ケアマネ応援家┃歴10年 (@caremane_m) July 24, 2023
課題分析(アセスメント)はシートを埋めるより、困っているコトを掘り下げることが大事。
なんで?なんで?と、小学生のように聞く。(大人の雰囲気で)
勝手に察しない・想像しない・イメージしない。
小学生のようにその人へ疑問を持つ。#ケアマネ
アセスメントの目的は、シートを埋める事ではなく、「利用者のニーズを明らかにする」「情報収集及び情報分析」です。
アセスメントシートは、各ケアマネジャーのアセスメントのを標準化したに過ぎません。(新人の頃はシートを積極的に活用しましょう)
初回訪問で聞き取れる情報は限られます。シートを埋めることでは無く、問題を深堀りしていく方に時間を割く方が重要です。
目的が変わっている。
— ケアマネ応援家┃歴10年 (@caremane_m) July 24, 2023
アセスメントの目的は、課題分析。ですが”アセスメントシートを埋める”ことが目的になって反省したことがある。
アセスメントはシートを埋めることではなく、課題分析。(コレが難しいんですが)
アセスメントは終わらない
終わらない...
— ケアマネ応援家┃歴10年 (@caremane_m) July 26, 2023
アセスメントは客観的事実と主観的事実、2つの側面から行う。
客観的事実とは、歩行状態など確認がしやすいが、変化していく。
主観的事実は利用者・家族がどのように感じているか?なので信頼関係のが構築により精度が上がる。
アセスメントは終わらない。#ケアマネ
利用者の生活が流れていくため、アセスメントに終わりはありません。
利用者の状態変化は、日々変わっていくため、”客観的事実”は時間と共に変化していき、信頼関係を構築していくと”主観的事実”の精度が上がります。
「ヘルパーさんに、もっとこういう風にしてほしい。昔から綺麗好きだったから、気になっている」など、利用者の本音がポロリする事があります。
これは、信頼関係構築の賜物。
アセスメントは、最初だけではなく、利用者の状況変化と、信頼関係の構築により精度が変わっていきます。
アセスメントのスキルを発揮して、利用者・家族の生活を支援していきましょう!
ではまた。