現場に勤めていたころとは違い、ケアマネジャーになると利用者のみではなく、家族と連絡を取り合う事が多くなりました。
ご家庭や利用者の状況によっては、”9割”家族とのコミュニケーションを取る。こともよくあります。
そんな中、ご家族との関係構築に負担を感じていました。
こんにちは、ケアマネジャー歴10年のまさたけ(@masa_take14)です。
当ブログでは、ケアマネジャーを始めたい方、始めたばかりの方向けのコンテンツを発信しております。
この記事では、在宅生活を支える為に行うとの家族との関り方や支援について解説します。
悩み多きケアマネジャーの振舞い方の参考になる記事です。
- ケアマネジャーと家族の連携で、在宅生活の限界が変わる。
- 家族との連携が難しい場合、支援が困難になることも。
- 利用者・家族の「関係」を理解する。
- 家族の問題と、介護の問題を切り分ける。
- キーパーソンじゃない、家族の力を借りたい時。
- 家族の生活を守るのも、ケアマネジャーの仕事。
ケアマネジャーと家族の連携で、在宅生活の限界が変わる。
家族の支援があるから、在宅介護が成立。
— ケアマネ応援家┃歴10年 (@caremane_m) July 19, 2023
在宅介護は限界があるが、家族の支援が無いと在宅の限界がすぐに来る。
在宅介護は家族の力が必須で、家族の介護を活かして頂くためには家族の支援が必要。
利用者・家族・介護サービスで在宅介護が成立する。#ケアマネジャー
介護サービスだけでは在宅支援には限界がありますが、その限界点が大きく変わる要素に家族の支援があります。
そう考えると、家族の力あってこその在宅介護。家族の力をお借りするためには、家族との連携、コミュニケーションが必須。
利用者・家族のストレングス(強み)を把握していると、在宅介護の支援が大きく変わります。
家族との連携が難しい場合、支援が困難になることも。
利用者から「家族には連絡を取ってほしくない」と言われるときがあります。
その理由は「迷惑をかけたくない」「トラブルがあって仲が悪い」と、様々。
「迷惑をかけたくない」場合は、ご挨拶だけや緊急連絡先に必要など理由をお伝えし、納得の上で家族との連絡を行い、「トラブルがあって仲が悪い」場合、支援していただくことが困難になることもありますが、可能な限り連絡を取るようにしています。
そうでないと、入院した時にケアマネジャーに家族がすべきことをお願いされたりするんですよね。
利用者・家族の「関係」を理解する。
親子関係が悪いのは、何故?
— ケアマネ応援家┃歴10年 (@caremane_m) July 15, 2023
生活歴を知ると、親子関係がみえてくる。
「親の介護をしない子ども」に対して嫌悪感を抱く前に、”利用者と子の関係”を知る必要がある。
その親子関係の歴史が”今”に繋がっている。
親の介護をしない子どもに対して「ひどい」と言うのは今しか見ていない。#ケアマネジャー
利用者・家族の「関係」は生活歴から情報を得ることが多いです。
なぜそのような「関係」になり、今に至ったのか。を理解すると、私が疑問を持つことが”腑”に落ちる。なんてコトが多々あります。
これまでの生活を経て今に至っていることを知ると、利用者・家族のことをより深く理解できます。
家族の問題と、介護の問題を切り分ける。
誰の問題??
— ケアマネ応援家┃歴10年 (@caremane_m) July 20, 2023
家族関係の問題は、ケアマネジャーの問題ではない。
家族の問題は家族の課題。人の課題に土足で踏み込むのは失礼。自分の価値観で、つい口出したくなる気持ちはグッと堪えてケアマネジャーを演じきろう。
人の課題と私の課題を分けて考える。
ソレでいいし、ソレがいい。
家族間の問題は、歴史が長く根深いことが多い。この問題に人は感情を動かされるので、感情移入しやすく精神的な負担が大きくなります。
とはいえ、家族間の問題にケアマネジャーが深入りするのはNG。と筆者は考えています。
理由は、家族間の問題・課題は、ケアマネジャーの問題・課題ではないから。
家族の問題は、家族にしか解決できません。そう考えるとケアマネジャーが踏み込む領域ではありません。
キーパーソンじゃない、家族の力を借りたい時。
ちょっと待て。
— ケアマネ応援家┃歴10年 (@caremane_m) 2023年7月15日
理解力が低いキーパーソンの妻。
介護経験があり、理解度が高い別居している子。
キーパーソンを飛び越えて、子に相談したい所だが
飛び越えてはいけない壁。
妻と子の仲が悪い場合、その壁を飛び越えて話をすると、ケアマネとキーパーソンの信頼関係で崩壊する。#ケアマネ
キーパーソンが配偶者の場合、利用者と同じくらいの年齢で理解度や判断能力に問題がある場合があります。(あるあるだと思う。)
このような場合、キーパーソンを飛び越えて子どもに相談したい気持ちはありますが、飛び越えるためのプロセスが大切。と筆者は考えます。
(無断で飛び越えると、ケアマネジャーとキーパーソンの信頼関係が崩れる。)
理想は、キーパーソンに了解を得てから連絡を。キーパーソンから了解が得られない場合などは、優先順位を考えながら対応を行います。(必要であれば、キーパーソンから許可が下りなくても、子どもにも連絡を取る場合もある)
家族の生活を守るのも、ケアマネジャーの仕事。
ケアマネジャーは、利用者はもちろん、家族の生活にも合わせた支援する事で、在宅生活を支えます。
- 家族のシフトに合わせたサービス調整。
- 家族の負担が軽減するショートステイの利用。
- 介護指導を行い、介護負担を軽減する。
- 親の年金で子どもも生活している。
- 利用者・家族に金銭的な余裕がない。
利用者・家族の生活を支える手段は、様々です。(だから、アセスメントが大事)
そのご家庭により問題は様々ですが、利用者はもちろん、家族の生活を守るための支援も必要です。
そう考えると、責任重大に感じるかもしれませんが、課題を把握して介護保険やその他制度の紹介などケアマネジャーで対応できる範囲で支援を行っていけば大丈夫。
ケアマネジャーはスーパーマンではありません。
在宅介護に限界があるのと同時に、ケアマネジャーが行える支援も限界があります。
家族関係の影響で、ケアマネジャーの立ち振る舞いに変化が必要ですが、コツコツとケアマネジャーの仕事をしていきましょう。
ではまた。