ケアマネ応援家

ケアマネジャー歴10年の私がケアマネジャーの仕事内容・魅力・仕事術を解説します。

歴10年ケアマネジャーと家族の関わり方は?家族支援について。

現場に勤めていたころとは違い、ケアマネジャーになると利用者のみではなく、家族と連絡を取り合う事が多くなりました。

ご家庭や利用者の状況によっては、”9割”家族とのコミュニケーションを取る。こともよくあります。

そんな中、ご家族との関係構築に負担を感じていました。

 

 

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まさたけ

こんにちは、ケアマネジャー歴10年のまさたけ(@masa_take14)です。

当ブログでは、ケアマネジャーを始めたい方、始めたばかりの方向けのコンテンツを発信しております。

 

この記事では、在宅生活を支える為に行うとの家族との関り方や支援について解説します。

悩み多きケアマネジャーの振舞い方の参考になる記事です。

 

ケアマネジャーと家族の連携で、在宅生活の限界が変わる。

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介護サービスだけでは在宅支援には限界がありますが、その限界点が大きく変わる要素に家族の支援があります。

そう考えると、家族の力あってこその在宅介護。家族の力をお借りするためには、家族との連携、コミュニケーションが必須。

 

利用者・家族のストレングス(強み)を把握していると、在宅介護の支援が大きく変わります。

 

家族との連携が難しい場合、支援が困難になることも。

利用者から「家族には連絡を取ってほしくない」と言われるときがあります。

その理由は「迷惑をかけたくない」「トラブルがあって仲が悪い」と、様々。

「迷惑をかけたくない」場合は、ご挨拶だけや緊急連絡先に必要など理由をお伝えし、納得の上で家族との連絡を行い、「トラブルがあって仲が悪い」場合、支援していただくことが困難になることもありますが、可能な限り連絡を取るようにしています。

そうでないと、入院した時にケアマネジャーに家族がすべきことをお願いされたりするんですよね。

 

利用者・家族の「関係」を理解する。

 

利用者・家族の「関係」は生活歴から情報を得ることが多いです。

なぜそのような「関係」になり、今に至ったのか。を理解すると、私が疑問を持つことが”腑”に落ちる。なんてコトが多々あります。

 

これまでの生活を経て今に至っていることを知ると、利用者・家族のことをより深く理解できます。

 

 

家族の問題と、介護の問題を切り分ける。

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家族間の問題は、歴史が長く根深いことが多い。この問題に人は感情を動かされるので、感情移入しやすく精神的な負担が大きくなります。

とはいえ、家族間の問題にケアマネジャーが深入りするのはNG。と筆者は考えています。

理由は、家族間の問題・課題は、ケアマネジャーの問題・課題ではないから。

 

 

家族の問題は、家族にしか解決できません。そう考えるとケアマネジャーが踏み込む領域ではありません。

 

キーパーソンじゃない、家族の力を借りたい時。

 

キーパーソンが配偶者の場合、利用者と同じくらいの年齢で理解度や判断能力に問題がある場合があります。(あるあるだと思う。)

 

このような場合、キーパーソンを飛び越えて子どもに相談したい気持ちはありますが、飛び越えるためのプロセスが大切。と筆者は考えます。

(無断で飛び越えると、ケアマネジャーとキーパーソンの信頼関係が崩れる。)

 

理想は、キーパーソンに了解を得てから連絡を。キーパーソンから了解が得られない場合などは、優先順位を考えながら対応を行います。(必要であれば、キーパーソンから許可が下りなくても、子どもにも連絡を取る場合もある)

 

家族の生活を守るのも、ケアマネジャーの仕事。

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ケアマネジャーは、利用者はもちろん、家族の生活にも合わせた支援する事で、在宅生活を支えます。

  • 家族のシフトに合わせたサービス調整。
  • 家族の負担が軽減するショートステイの利用。
  • 介護指導を行い、介護負担を軽減する。
  • 親の年金で子どもも生活している。
  • 利用者・家族に金銭的な余裕がない。

 

利用者・家族の生活を支える手段は、様々です。(だから、アセスメントが大事)

 

そのご家庭により問題は様々ですが、利用者はもちろん、家族の生活を守るための支援も必要です。

そう考えると、責任重大に感じるかもしれませんが、課題を把握して介護保険やその他制度の紹介などケアマネジャーで対応できる範囲で支援を行っていけば大丈夫。

ケアマネジャーはスーパーマンではありません。

 

在宅介護に限界があるのと同時に、ケアマネジャーが行える支援も限界があります。

家族関係の影響で、ケアマネジャーの立ち振る舞いに変化が必要ですが、コツコツとケアマネジャーの仕事をしていきましょう。

 

ではまた。