ケアマネジャーの仕事に興味があるけど、大変そうだから。と敬遠している方。
ケアマネジャーの試験を受けるか悩んでいる方、いらっしゃいませんか??
こんにちは、ケアマネジャー歴10年のまさたけです。
この記事は、ケアマネジャーになりたい人、なったばかりの人向けの記事です。
この記事を読むことで、在宅ケアマネジャーの仕事が、どんな内容かを知ることができます。
個人で書いているブログなので、具体的な代わりに、偏った内容です。
最後は自己責任で、ケアマネジャーの仕事を選んでいただければと思います。
- ケアマネジャーって、どんな仕事?
- ケアマネジャーが利用者の相談を受ける。
- ケアマネジャーからの提案とサービス調整。
- ケアマネジャーは、「ケアプラン」をつくる。
- ケアマネジャーは、「生活状況の確認」のために自宅訪問を行う。
- ケアマネジャーの月初めは、「給付管理」に追われる。
- 自宅が難しくなったら、「施設の紹介」を。
- 大変と言われるケアマネジャーの仕事、実は楽しい。
ケアマネジャーって、どんな仕事?
ケアマネジャーには、
”自宅で生活をする人”、”施設で生活する人”のケアプランを作成するケアマネジャーがいます。
私は、自宅で生活する人のケアマネジャーなので、在宅ケアマネジャーの仕事を紹介していきます。
ケアマネジャーは、介護が必要な方(以後、利用者さん)に、直接介護するのではなく、利用者さんからの相談を受けて、必要なサービス(ヘルパー・デイサービスなど)を紹介する、”仲介役”。
必要なサービスを紹介した後は、定期的に自宅を訪問して、その後の生活がどうなっているか確認するのが主な仕事。(事務仕事もあります)
そして、家で生活することが難しくなれば、施設の紹介を行います。
これが、大まかな仕事の流れは以下のような感じ。
- 相談受けて、何に困っているのか確認する。
- 介護サービスの提案・調整。
- ケアプランの作成・顔合わせの調整。
- 生活状況の確認。
- 給付管理。
- 必要に応じて、施設の紹介。
もう少し、詳しく解説します。
ケアマネジャーが利用者の相談を受ける。
ケアマネジャーとの出会いは、病院や、地域包括支援センターからの紹介から。
介護が必要な方は、病院や地域包括支援センターへ相談へ行きます。
(直接ケアマネジャーに相談がある場合もある。)
私のような、在宅ケアマネジャーは”病院”や”地域包括支援センター”から相談があり、利用者さんに出会うことになります。
ケアマネジャーは、利用者の困っていることをお聞きする。
ケアマネジャーは、お困りごと、生活歴、病歴、性格などをお聞きします。
また、”質問する力”を駆使して、利用者が困っているコトを明らかにします。
(利用者自身も、困っている原因が分からないことがある)
コレを、「アセスメント」といいます。
「アセスメント」は、広い範囲で行うので時間がかかります。
最低でも〜1時間くらい。
ケアマネジャーからの提案とサービス調整。
ケアマネジャーは利用者と相談しながら、介護サービスを決める。
ケアマネジャーは、利用者から相談を受けて、サービスを提案します。
ですが、ケアマネジャーはあくまでも”提案”のみ。決めるのは、利用者・家族。
例えば、利用者が困っていることが「お風呂に入れない」場合、
- ヘルパーさんでお風呂の介助を。
- デイサービスでお風呂介助を。
- 福祉用具を利用して、1人で入れる環境設定を。
と、同じお風呂に入る目的を果たすためには、様々な方法があります。
と、その人に応じて利用するサービスが変わってきます。
ケアマネジャーが提案し、利用者がサービスの利用を決める。
そんな流れで、受けるサービスを決定していきます。
ケアマネジャーは”介護サービスを調整”する。
- 困ったことが理解し、どんな生活をしていきたいか?
- 困ったことを解決できるように、介護サービスの提案と決定。
この2つの仕事が終わったら、次は介護サービスの調整を行います。
ヘルパーやデイサービスのコトを、「サービス事業所」といいます。
※「サービス事業所」とは、直接介護や医療を提供する事業所のこと。
ケアマネジャーは、地域にあるサービス事業所に、サービスの調整の依頼を行います。
例えば、デイサービスを調整する場合、
「〇〇町に、こんな方がいるんですけど、お風呂や運動が必要なので、
月曜日と、木曜日にデイサービスの調整をお願いできませんか?」
ってな感じです。
デイサービスの方も、病気のことや、緊急連絡先などの情報が必要なので、ケアマネジャーが相談を受けた時にお聞きした内容を、データや紙面で情報提供します。
これで、利用者の週間サービスが決定します。
ケアマネジャーは、「ケアプラン」をつくる。
サービス調整が終わった後は、「ケアプラン」を作ります。
「ケアプラン」には、
- 利用者・家族の意向(気持ち)
- ニーズ(こんな生活をしたい)
- サービス事業所の役割(デイサービスやヘルパーのすること)
などを記載したもの。
このケアプランを元に、介護サービスを利用者に提供します。
サービス開始前に、「顔合わせ」を行う。
サービス開始は、事前に打ち合わせを行います。
これを、”担当者会議”といいます。
担当者会議では、
- いつからサービス開始になるのか。
- 何かあった時の、緊急連絡先の確認。
- サービス提供時に、気をつけること
などを、情報共有します。
”担当者会議”の司会はもちろん、利用者が言いにくいことを、ケアマネジャーが代弁する。なども、ケアマネジャーの大事な仕事です。
(担当者会議は、緊張します(笑))
ケアマネジャーは、「生活状況の確認」のために自宅訪問を行う。
ケアマネジャーは、サービス提供が始まった後も、定期的な自宅訪問を行います。
コレを、「モニタリング」といいます。
- サービス提供が始まり、どのような効果が出ているのか?
- 新たに、困ったことが出てきていないか?
など、状況に応じた確認が必要です。
サービス開始から、数ヶ月は微調整が必要な場合が多いので、こまめに連絡を取るなどして、状況確認に努めます。
ケアマネジャーの月初めは、「給付管理」に追われる。
介護保険を利用して受けたサービスの利用者負担は、1〜3割負担で利用できます。
その影には、ケアマネジャーやサービス事業所が行う給付管理があるからこそ。
7〜9割の料金は、介護保険で賄われますが、そのための事務手続きを行っています。
(私の事業所は、事務員さんにお願いしてます)
事務所で行う作業のため、利用者には見えないところでこんな仕事もしてます。
と、利用者・家族にアピールしておきましょう(笑)
※月1回の訪問だけじゃないよ。と認識してもらうことは大切なこと。
自宅が難しくなったら、「施設の紹介」を。
加齢や病気、家族の状態(介護の限界や、就労状態)などの影響で、利用者が自宅生活が難しくなることもあります。
そうなった場合、在宅のケアマネジャーは施設の紹介を行います。
施設の雰囲気や取り決めは、施設によって異なるので、利用者・家族には見学することをおすすめしてます。(ケアマネジャーは、すべてを知ってるわけでないので)
利用者・家族も、施設に対する雰囲気の感じ方はそれぞれなので、ケアマネジャーの主観が混じった施設の紹介はしないほうが無難です。
大変と言われるケアマネジャーの仕事、実は楽しい。
在宅のケアマネジャーは、毎日に変化のある仕事。
個人的には、この変化のある日々が楽しいです。
(私の場合、毎日決まった同じ業務をするのが苦手なのです)
利用者・家族の介護保険の入り口で相談に乗り、信頼関係を築き。
なにか困ったことがあれば、相談を頂き、
最期を迎えた後に、「おかげで、最期まで自宅で生活することができました」
と、言われた日には今でも目頭が熱くなります。
大変そうだから。という理由だけで敬遠している方は、ぜひケアマネジャーの仕事をしてほしいと思います。
高齢化社会が急速に進む日本では、福祉の仕事をしている方々は大変貴重な存在です。
ケアマネジャーの仕事に興味のある方は、いつでもご質問くださいね!
ではまた。