介護現場では腰を痛めますが、ケアマネジャーは心を痛めます。
ケアマネジャーは感情労働と言われており、体より精神的な疲れの方が大きいから。そのため、ケアマネジャーへ転職してみたけど、合わない、辞めたい。と思う方は少なくないはず。
こんにちは、ケアマネジャー歴10年のまさたけ(@masa_take14)です。
当ブログでは、ケアマネジャーを始めたい方、始めたばかりの方向けのコンテンツを発信しております。
感情をコントロールできると、ケアマネの苦労は9割減。
感情のコントロールは難しいですが、コントロールができるようになると感情を揺さぶられずに済み、ケアマネの苦労は9割軽減する行っても過言ではありません。
相手に同情しない事で感情を揺さぶられずに済みます。その為には、相手に感情移入しない事、それにより冷たい人に感じさせない事が大切。
例えば、利用者(母)が要介護状態になったのに、何も手伝わない、介護しない息子がいたとします。
一般的に、弱い立場の者を支援しない強い立場である息子は酷いと思われがちですが、私は、ひどい息子とは思いません。
その子を育てた利用者(母)の責任でもあるし、何も手伝わない息子の責任でもあります。
その関係性の責任はケアマネジャーではなく、その人たち。
それなのにケアマネが同情し、感情を動かされると疲弊してしまい、他利用者の生活の支援が出来なくなります。(新人の頃は胸がグーっとなってました)
例をもう1つ。
利用者(夫)の妻が「誰にでも言える話じゃないですが...」と、昔から夫に苦労させられた話を涙したとします。
私は他の方(サービス事業所)にも涙して話をした事を知っていたので「私だけに話してくれた」に、感情は揺さぶられません。(誰にも言えない、あなたにだけ話す、はだいたい他の人にも話している)
感情移入しないと、冷たい人に感じられる。
ただ、気を付けないといけないのが、感情移入しないと感情表現が少なくなってしまう事です。
感情表出が無い状態(無表情)で話を聞いていると、話している本人はあなたに対して”冷たい人”という印象を持たれてしまいます。
”冷たい人”と感じさせないように、私たちケアマネは相手と同じような感情を表出しなければいけません。
相談援助職は”意図的に感情表出”を行い、相手に分かってもらえている。と感じてもらう事が大切です。
バイスティック7原則である、統制された情緒関与×意図的な感情表出は感情を制する為に必須スキルです。
ケアマネを始めたばかりの方、ケアマネして疲れた方はぜひ実践してみてください。
今日、明日で習得できるスキルではありませんが、実践することで今日より感情を制する事ができます。
感情を制するものは、ケアマネを制する!
ではまた。