ケアマネジャーは、専門知識のスキルはもちろんですが、それ以上に必要なのがコミュニケーションスキル。
ケアマネジャーの人間関係の悩みに”板挟み”があります。
”板挟み”状態は、かなりのストレスになるので、できることなら避けたいものですが、調整役である以上、”板挟み”からは逃げられそうにありません(笑)
こんにちはケアマネジャー歴10年のまさたけ(@masa_take14)です。
当ブログでは、ケアマネジャーを始めたい方、始めたばかりの方向けのコンテンツを発信しております。
この記事では、”板挟み”から秒で開放される方法を紹介します。
”板挟み”から開放されると、仕事とプライベートのどちらも充実した人生を送ることができますよ!
- ケアマネジャーによくある”板挟み”は3つ。
- 利用者本人と、その家族の意見が相違している場合。
- ”利用者の家族”と、”利用者の家族”の板挟み。
- 利用者・家族と、介護サービス事業所の”板挟み”について。
- ケアマネジャーは”板挟み”から秒で開放されよう!
ケアマネジャーによくある”板挟み”は3つ。
一般的な”板挟み”とは、人と人とのあいだに立たされる状態を言います。
この板挟みを、もう少し紐解くとこんな状態。
人と人との間に立たされ、一方の人が自分の利益の為に、ケアマネジャーを味方につけようとしてくる。
ケアマネジャーの”板挟み”状態には3つのシチュエーションがほとんど。
- 利用者本人と、その家族。
- 利用者家族と、利用者家族。
- 利用者・家族と、介護サービス事業所。
開放される方法を解説していきます。
利用者本人と、その家族の意見が相違している場合。
モニタリングをする際、利用者本人と、その家族(主介護者)に面談をするケースが多くあると思います。
利用者本人と、その家族(主介護者)の思いに違いがあって、どちらか一方がケアマネジャーにお願いしてくるケースです。
よくあるのが、「デイサービスに行きたくない利用者」と、「デイサービスへ行ってほしい家族」。
家族からケアマネジャーに「デイサービスへ連れて行くように、説得してくださ〜い」という依頼。(よくありますよね)
ここで何も考えずに、その依頼を受けてしますと”板挟み”になります(笑)
- 利用者・家族にとってデイサービスが必要なのか?
- 利用者にとってどんなメリットがあるのか?
- 家族にとってどんなメリットがあるのか?
まずは、ケアマネジャーとして考えて行動することが大切です。
ケアマネジャーは、「サービス利用の必要性をお伝えする」しかできない。
利用者にとって、家族にとって、デイサービス利用の必要性があると判断した結果、お誘いしますが、本人は「嫌だ。」と言うでしょう(笑)
家族から依頼されたから。といって、執拗な営業マンのように何度もお誘いする必要はありません。
執拗にしすぎると、家族にとってはいいケアマネジャーになりますが、利用者にとっては”しつこいケアマネジャー”になりかねません。
結局、決めるのは利用者本人。本人が必要と思わない限りデイサービスへは行かないんです。
ケアマネジャーにできることは、デイサービス利用によるメリット・デメリットと、代替え案の提示。
それ以上のことは、何もできないので家族へは「様子を見ましょう」とお伝えし、”板挟み”から開放されましょう。
”利用者の家族”と、”利用者の家族”の板挟み。
普段は、キーパーソンである家族との連絡をやり取りしているのに、他の家族から突然連絡があったことはないですか??
新人の頃は、家族だからといって丁寧に対応していましたが、その”板挟み”ハマってなかなか抜け出せませんでした(笑)
主介護者以外の連絡は、お断りする。
突然、他のご家族から連絡があるケースには、主介護者とその兄弟との間の話し合いで思い通りにいかず、ケアマネジャーに直談判してくる。
そんなパターンが多いです。
(この対応を、主介護者の知らないところでやり取りすると、ケアマネジャーと主介護者の関係が悪くなることも...。)
この”板挟み”には、
- 「窓口は、主介護者ひとつに」と、お願いする。
- この連絡のやり取りは、主介護者も知ってますか?とお尋ねする。
と、いいです。
ケアマネジャーの仕事は、「利用者・家族が自立した生活を支える」ことで、家族同士の問題解決ではありません。ケアマネジャーが意見を合わせることは難しいです。(家族間の問題は根深い)
まずは、家族で話し合いをお願いし、主介護者からの連絡をお願いすることで”板挟み”から開放されます。
(悩んでいる相手に、そういうのも辛いところですが...。)
利用者・家族と、介護サービス事業所の”板挟み”について。
- デイサービスの時に、杖を振り回して利用継続が難しい。
- ヘルパーさんへのセクハラで困っている。
など、サービス利用中のお困りごとを、ケアマネジャーに解決を求めてくるサービス事業所があります。
具体的に言うと、ケアマネジャーから利用者に、利用中止をお伝えしてほしい。
っていう依頼ですね。
サービス事業所は、言葉をオブラートに包み、ふんわり、ふんわり。と、ケアマネジャーを動かそうとします(笑)
(ケアマネジャーから利用中止をお伝えして。と)
この依頼は、ケアマネジャーにはできないことを、お伝えしておきましょう。
サービス事業所の課題は、サービス事業所しか解決できない。
ケアマネジャーは、サービス事業所の職員ではありません。
そして、サービス事業所の課題だから首を突っ込めないし、突っ込んではいけない。
と、私は考えています。
サービスの利用中止は、サービス事業所から言うべきです。ここでケアマネジャーが間に入ると公正中立の立場が失われ、利用者・家族との関係が悪くなる可能性があります。
利用者・家族と、サービス事業所との課題に、ケアマネジャーはタッチすることができない。ケアマネジャーは、どちらの肩も持つこともできない辛い立場なのです。
(実はそれが辛かったりします。感情で動いたらダメ!絶対。)
ケアマネジャーは”板挟み”から秒で開放されよう!
利用者・家族のお話をお聞きし、サービス事業所へサービス調整を行うケアマネジャーは、どうしても”板挟み”状態になるころが多々あります。
そこで大切なのが、”板挟み”状態から開放されること。
”板挟み”状態から秒で抜け出し、仕事も日常も楽しく送ることができるケアマネジャーになりましょう!
ではまた。