ケアマネ応援家

ケアマネジャー歴10年の私がケアマネジャーの仕事内容・魅力・仕事術を解説します。

介護福祉士とケアマネジャーの違いは?介護福祉士歴6年/ケアマネ歴10年が解説します。

介護福祉士からステップアップとして取得する方が多いケアマネジャー。

気になるのが、介護福祉士とケアマネジャーの違いでは無いでしょうか?

 

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まさたけ

こんにちは、ケアマネジャー歴10年のまさたけ(@masa_take14)です。

当ブログでは、ケアマネジャーを始めたい方、始めたばかりの方向けのコンテンツを発信しております。

 

この記事では、介護福祉士とケアマネジャーの経験がある筆者が、実際の体験をもとにそれぞれの仕事の違いについて解説します。

これからケアマネジャーを目指している方の参考になる記事となっています。

 

国家資格の介護福祉士と、都道府県が認定するケアマネジャーの資格。

 

介護福祉士は、国が認定を行う国家資格に対し、ケアマネジャーは、都道府県が認定する資格です。

更に、ケアマネジャーは資格の維持のために、5年に1度更新研修を受けなければいけません。コレを忘れると、ケアマネジャーの仕事ができなくなります。

 

受験資格のハードルが違う。

介護福祉士の取得は3年の実務経験が必要。

3年の実務経験を積んで、受験資格が与えられます。合格率は70%程度と国家資格の中でも合格率が高い資格。

 

ケアマネジャーの取得は、国家資格+5年の実務経験が必要。

医師や看護師、介護福祉士等の国家資格を取得していることや、介護や相談援助に関する実務経験が5年以上積んで受験資格が与えられます。

合格率は20%程度と、かなり低いのが特徴。

 

直接介護をする介護福祉士と、仕事を依頼するケアマネジャー。

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施設やデイサービス、訪問介護で働いている介護福祉士は、利用者へ直接介護をいます。(筆者は、腰を痛めて引退をしましたが、利用者へ直接介護を行っている日々は笑いあう事が多かったな〜。と懐かしく感じています。)

 

対して、ケアマネジャーの仕事は、現場での仕事から少し距離をおいた場所で支援。

手を差し伸べて行う介護ではなく、介護を依頼する間接的な支援となるので体の負担が減った代わりに、精神的な疲労が増えたのは事実。

介護福祉士からケアマネジャーへ転職して大変と感じることが多い部分です。

 

ケアマネジャーになりたての頃は、こんな失敗も↓

 

書類仕事が多くなるケアマネジャー。

介護現場で勤めている時は、書類作成は皆無でしたが、ケアマネジャーになると状況は一変。扱う書類の数が膨大になるので、慣れるまでは苦労します。(書類関係は元々苦手なので、今でも苦労しています)

 

コミュニケーションを取る相手が変わる。

介護福祉士は、利用者とのコミュニケーションが9割に対し、ケアマネジャーになると利用者と家族へそれぞれ5割ずつコミュニケーションを取る必要があります。

 

間接的な支援を行うケアマネジャーは、利用者・家族の意向を確認し、自立した生活を送ることができるように支援が必要です。

利用者または、家族のどちらかに偏ったコミュニケーションだと、生活を支えることができません。

 

家族へのコミュニケーションは、最初は緊張しますが、次第に慣れてくるので大丈夫。

 

 

ケアマネジャーの月収は、介護福祉士より4万円高い。

 

介護福祉士からのステップアップとして注目されているケアマネジャーの月収は、介護福祉士より4万円高い報酬が期待できます。

筆者は、結婚してすぐにケアマネジャーへ転職。生活していくためには多くのお金があったほうが選択肢が増えますよね。

 

ケアマネジャーの転職は早いうちがお勧め。

 

 

ケアマネジャーの平均年齢は50代後半。(※厚生労働省調べ)

若いうちからケアマネジャーをしておくとケアマネとしてより長く務められます。

そう考えると、早くからケアマネジャーをしておくのがお勧めです。

 

 

ではまた。

歴10年ケアマネジャーと家族の関わり方は?家族支援について。

現場に勤めていたころとは違い、ケアマネジャーになると利用者のみではなく、家族と連絡を取り合う事が多くなりました。

ご家庭や利用者の状況によっては、”9割”家族とのコミュニケーションを取る。こともよくあります。

そんな中、ご家族との関係構築に負担を感じていました。

 

 

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まさたけ

こんにちは、ケアマネジャー歴10年のまさたけ(@masa_take14)です。

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この記事では、在宅生活を支える為に行うとの家族との関り方や支援について解説します。

悩み多きケアマネジャーの振舞い方の参考になる記事です。

 

ケアマネジャーと家族の連携で、在宅生活の限界が変わる。

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介護サービスだけでは在宅支援には限界がありますが、その限界点が大きく変わる要素に家族の支援があります。

そう考えると、家族の力あってこその在宅介護。家族の力をお借りするためには、家族との連携、コミュニケーションが必須。

 

利用者・家族のストレングス(強み)を把握していると、在宅介護の支援が大きく変わります。

 

家族との連携が難しい場合、支援が困難になることも。

利用者から「家族には連絡を取ってほしくない」と言われるときがあります。

その理由は「迷惑をかけたくない」「トラブルがあって仲が悪い」と、様々。

「迷惑をかけたくない」場合は、ご挨拶だけや緊急連絡先に必要など理由をお伝えし、納得の上で家族との連絡を行い、「トラブルがあって仲が悪い」場合、支援していただくことが困難になることもありますが、可能な限り連絡を取るようにしています。

そうでないと、入院した時にケアマネジャーに家族がすべきことをお願いされたりするんですよね。

 

利用者・家族の「関係」を理解する。

 

利用者・家族の「関係」は生活歴から情報を得ることが多いです。

なぜそのような「関係」になり、今に至ったのか。を理解すると、私が疑問を持つことが”腑”に落ちる。なんてコトが多々あります。

 

これまでの生活を経て今に至っていることを知ると、利用者・家族のことをより深く理解できます。

 

 

家族の問題と、介護の問題を切り分ける。

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家族間の問題は、歴史が長く根深いことが多い。この問題に人は感情を動かされるので、感情移入しやすく精神的な負担が大きくなります。

とはいえ、家族間の問題にケアマネジャーが深入りするのはNG。と筆者は考えています。

理由は、家族間の問題・課題は、ケアマネジャーの問題・課題ではないから。

 

 

家族の問題は、家族にしか解決できません。そう考えるとケアマネジャーが踏み込む領域ではありません。

 

キーパーソンじゃない、家族の力を借りたい時。

 

キーパーソンが配偶者の場合、利用者と同じくらいの年齢で理解度や判断能力に問題がある場合があります。(あるあるだと思う。)

 

このような場合、キーパーソンを飛び越えて子どもに相談したい気持ちはありますが、飛び越えるためのプロセスが大切。と筆者は考えます。

(無断で飛び越えると、ケアマネジャーとキーパーソンの信頼関係が崩れる。)

 

理想は、キーパーソンに了解を得てから連絡を。キーパーソンから了解が得られない場合などは、優先順位を考えながら対応を行います。(必要であれば、キーパーソンから許可が下りなくても、子どもにも連絡を取る場合もある)

 

家族の生活を守るのも、ケアマネジャーの仕事。

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ケアマネジャーは、利用者はもちろん、家族の生活にも合わせた支援する事で、在宅生活を支えます。

  • 家族のシフトに合わせたサービス調整。
  • 家族の負担が軽減するショートステイの利用。
  • 介護指導を行い、介護負担を軽減する。
  • 親の年金で子どもも生活している。
  • 利用者・家族に金銭的な余裕がない。

 

利用者・家族の生活を支える手段は、様々です。(だから、アセスメントが大事)

 

そのご家庭により問題は様々ですが、利用者はもちろん、家族の生活を守るための支援も必要です。

そう考えると、責任重大に感じるかもしれませんが、課題を把握して介護保険やその他制度の紹介などケアマネジャーで対応できる範囲で支援を行っていけば大丈夫。

ケアマネジャーはスーパーマンではありません。

 

在宅介護に限界があるのと同時に、ケアマネジャーが行える支援も限界があります。

家族関係の影響で、ケアマネジャーの立ち振る舞いに変化が必要ですが、コツコツとケアマネジャーの仕事をしていきましょう。

 

ではまた。

歴10年が心に刺さった営業を紹介。差が付きやすい、差がつきにくいサービスとは?

ケアマネジャーへ行う営業は、自社を知ってもらうためには必要です。しかし、ケアマネジャーに"好まれる営業”と、そうでない営業があり、”差が付きやすい強みのアピール”が大切です。

 

 

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まさたけ

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この記事では、歴10年の筆者が心に刺さった営業を紹介します。

これからケアマネジャーへ営業する方の参考になりますので、ぜひご覧ください。

 

ケアマネジャーとの”繋がり”は、訪問の営業から始まる。

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ケアマネジャーとの”繋がり”は、営業から始まります。

 

最初の関係づくりは、顔と顔を合わせることから。

時代はリモートだろ!とはいえ、ホームページやメール、ましてや電話だけの営業で仕事を依頼はしにくいです。(顔すら知らない人を利用者に紹介は出来ない。)

 

辛い営業は、”押しかけ”からの「紹介してください!」

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営業は大切だからと突然の訪問で、「紹介してください!」の営業は、忙しい時(月末)に来られると非常に辛いです。”事業所の特徴”が分からないし、”付き合い”も無いし、”紹介する理由”が見つかりません。

ケアマネジャーは、利用者の課題にマッチする”紹介する根拠”が必要なのです。

 

 

「事業所の特徴」と、「利用者の課題」が一致すると仕事を依頼しやすい。

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ケアマネジャーは利用者・家族の課題解決を把握し、どこのサービス事業所にお願いしようか迷うもの。

例えば、男性利用者から「運動とお風呂に行きたいけど、長い利用時間は苦手」という話があれば、一般的なデイサービスの紹介はしにくい。

「一般的な時間より短い利用時間で、運動をしているデイサービス・・・?」

と、悩んでいる所に、要望に応えてくれるサービス事業所があれば、ケアマネジャーは利用者へサービス事業所の紹介したくなります。

 

ということは

ケアマネジャーが担当している利用者の課題解決はなにか?をサービス事業所は把握しなければいけません。(偉そうにすみません。)

 

サービス事業所の特徴を、”言語化”しケアマネジャーへアピールを。

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”ケアマネジャーが困っていること”と、”サービス事業所の特徴”をマッチングさせるために、あなたの事業所の特徴を”言語化”してみましょう。

 

デイサービス
  • セラピストがいて、リハビリができる。
  • カラオケ好きな利用者がたくさん。
  • 買い物支援を、毎日している。
  • 頻回な外出している。
  • 送迎に自信がある。(2人介助も対応できる)。
  • 性格が特徴的な人も対応できる。

 

 

訪問リハビリテーション
  • ○○な病気の方に多く関わってきた。(整形や脳卒中など)
  • 自宅で転倒ばかりしている方が、転倒しなくなった。
  • 通所に行けない方を、行けるようにした。

 

 

訪問介護
  • 吸引ができる。
  • 夜間帯、日曜日の訪問もできる。
  • 男性ヘルパーが多数在籍。
  • 保険外サービスが充実している。

 

 

‥等、特徴が出しやすいサービスは他との差別化がしやすいです。

反対に、差別化しにくいサービスもあります。(と、勝手に私が思っているだけかも)

 

ケアマネジャーへの営業のポイントは3つ。

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ケアマネジャーである筆者も、紹介を頂く病院や包括支援センターなどへの営業を行っています。(めちゃくちゃ苦手)

人と人との関係に大切なのは”信頼関係”です。

とはいえ、その”信頼関係”を築くきっかけになる、訪問してからの営業がないと始まりません。

 

ケアマネジャーへの営業まとめ。
  • 営業は、訪問する。
  • 訪問は、アポイントを取る。
  • 内容は、強みを言語化

 

突撃訪問、勢いだけの営業はやめて、

相手の時間を配慮し、自社サービスの強みをアピールできる営業をしていきましょう。

 

ではまた。

居宅ケアマネジャーの報酬は?平均年収は?歴10年が解説します。

ステップアップとして考える方が多い資格のケアマネジャー。

ケアマネジャーの報酬や、給与など気になっている方が多いのではないでしょうか?

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まさたけ

こんにちは、ケアマネジャー歴10年のまさたけ(@masa_take14)です。

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この記事では、ケアマネジャーの報酬と、給与についてを解説します。

ケアマネジャーの報酬に対しての不安がある方が、その実態を知ることでケアマネジャーに転職するか、転職しないかの迷いが消えるはず。

 

ケアマネジャーの報酬は、介護保険で賄われる。

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サービス事業所は収入に応じて1〜3割負担があるのに対し、居宅支援事業所は10割介護保険から支給されるため、利用者負担がありません。

 

コレをどのように受け取るかは個人の自由ですが、10割介護保険から支給されるため、公正中立のケアマネジメントを提供できる。と筆者は考えています。

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介護度によって、報酬が違う居宅介護支援。

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要介護度によって、ケアマネジメントの難易度や関わる時間が変わります。

簡単に、ざっくりまとめると、要介護1の利用者より、要介護5の利用者の方が利用するサービス量が多くる。ということ。

 

サービス量が増えるということは、そのサービスを確保するための連絡調整が多くなることを意味します。

そのため、介護度によって報酬が変わるのは当然といえば当然。

 

介護度 単位数
要介護1〜2 1,076単位
要介護3〜5 1,398単位

 

事業所加算で報酬は大きく変わる。赤字から黒字に。

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先述した基本の報酬に加えて、条件を満たしている事業所には加算が算定されます。

加算 単位数
特定事業所加算(Ⅰ) 505単位
特定事業所加算(Ⅱ) 407単位
特定事業所加算(Ⅲ) 309単位
特定事業所加算(A) 100単位
特定事業所加算(Ⅳ) 125単位

特定事業所加算(Ⅳ)は、特定事業所加算(Ⅰ)〜(Ⅲ)を算定している事業所で、医療連携やターミナルマネジメント加算を規定の回数を算定した翌年から算定できる加算。

 

特定事業所加算の取得により、赤字から黒字になった居宅支援事業所が増えたと言われています。

 

ちなみに、居宅介護支援は黒字になりにくい業種で、収入に対しての給与費の比率が80%程度。黒字になりにくいのに、高い給与を支払っている会社に感謝(笑)

令和2年介護事業経営実態調査結果の概要|厚生労働省

 

ケアマネジャーは、どれだけ働いても同じ報酬。

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ケアマネジャーは、どれだけ支援しても1人の利用者の報酬は定額。コレが”辛い事”でもあり、”楽なところ”でもあります。

 

ケアマネジャーが活躍する場面は、

  1. 「初めて介護サービスを利用する方」
  2. 「状態変化がありサービスを調整が必要な方」
  3. 「介護サービス以外で、課題が多い方」

1と2は期間限定で、一定の期間が過ぎるとモニタリング訪問と事務作業ですが、3は困難ケースと言われることが多く、頻繁な支援の必要性が長期化する場合があります。

1と2は負担が少ないですが、3の困難ケースは負担が長期化します。

 

困難ケースは、安定した利用者がいるから支えられている。と言っても過言ではないです。

 

ケアマネジャーの平均給料は「35万円」

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ケアマネジャー1人当たりの平均給与は355,553円となっています。

(平均担当件数は36件で、おそらくボーナスを含めた年収を12で割っている数字)

このくらいの給与をもらっているケアマネジャーで、もっと給与払ってほしい!という方は、こちらの資料に穴が空くほど目を通した方がいいです。

令和2年介護事業経営実態調査結果の概要|厚生労働省

 

task-management.hateblo.jp

 

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ケアマネジャーは業務効率化、コストダウンが必要なのか?

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ケアマネジャーは、給与が高い割に、実は会社の利益が少ない職種です。(だから赤字経営のところもある)

とはいえ、ケアマネジャー数が多く、加算を取っているところは黒字化しやすいと言われています。

 

社長がコストダウン、効率化について耳にタコができる程いうのには理由があったんですね。

黒字化する為に個人レベルで行えることは、無駄を省きコストダウンしながら働くこと。長電話をやめて、モニタリング訪問を効率的に行い、ICTツールを上手く使い熟して時間を有効に使っていく必要があります。

 

task-management.hateblo.jp

 

 

ではまた。

ケアマネジャーが不足している理由と、続けるコツとは?



ケアマネジャーが不足しているという現状、その深刻さをご存知ですか?

 

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まさたけ

こんにちは、ケアマネジャー歴10年のまさたけ(@masa_take14)です。

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この記事では、ケアマネジャー不足の実態と、その原因について詳しくご紹介します。

将来ケアマネジャーを目指す方にとって、貴重な情報となること間違いありません。

 

「ケアマネジャー不足」資格取得のハードルが高い。

ケアマネジャー資格取得に大きな壁。

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ケアマネジャーは介護福祉士、看護師、社会福祉士保健師、薬剤師、理学療法士などの資格を持った状態で、5年以上従事し、やっと受験資格が与えられます。(コレだけでもハードルが高い。)

ちなみに、2018年を以降は介護等実務経験10年(無資格)のみでは受験の対象外となり、受験者数が半減しています。

平成29年度(2017年)の受験者数:131,560 人

平成30年度(2018年)の受験者数:49,332人

引用:厚生労働省

 

ケアマネジャーの合格率が10~20%と低い。

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更に、ケアマネジャー合格率が10~20%と決して高くはありません。

ケアマネジャーの資格と取るだけでも、ハードルの高いのです。

 

半数以上が”介護福祉士”の「ケアマネジャー」理由は、報酬。

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「ケアマネジャー」のなり手は、介護福祉士が59%と、半数以上が介護福祉士から生まれています。(筆者も介護福祉士

コレは報酬の問題により、介護職以外からの転職がしにくい事が原因。

 

ケアマネジャーの平均報酬は、409.7万円、看護師は498.6万円と大きな差があります。

介護福祉士以外からの転職は給料が減るので、家庭がある人こそ、転職は難しい判断が必要になります。

 

「ケアマネジャー不足」実は、資格の維持だけでも大変。

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ケアマネジャーは、資格の維持だけでも大変です。筆者の職場でも資格更新で業務がひっ迫するため、周りのフォローが必要になります。

ケアマネジャーの研修時間。
  • 専門課程1       :56時間
  • 専門課程2(資格更新) :32時間
  • 主任介護支援専門員 取得   :70時間
  • 主任介護支援専門員 更新  :46時間

 

最近はオンラインで動画視聴できるシステムが導入され、負担が軽減されていますが、それでも拘束される時間が多いです。

更に、研修には2万円~4万円弱の費用が必要。給料は安いのに、金銭的負担も大きい事が現実です。

 

それでも、ケアマネジャーを”10年続けている理由。”

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筆者は、28歳の時にケアマネジャーへ転職。かれこれ10年以上ケアマネジャーを続けています。

 

ケアマネジャーを、続けている理由。
  • スケジュールを自分で決める事ができる。
  • 老後のイメージがしやすい。
  • 利用者の暮らしを一緒に考えるから、やりがいがある。
  • 現場とは違い、利用者と話をする時間を確保でき、深く知る事ができる。
  • 移動時間は好きなラジオや音楽を聞ける。
  • 同僚との共同作業がないから、人間関係で悩むことが少ない。
  • ケアマネしてる自分が好き。

 

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ケアマネジャーを長く続けるコツは、”職場選び”にある。

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ケアマネジャーの有効求人倍率は、4倍程度。

1人のケアマネジャーに4社が手を差し伸べている状況です。

そう考えると、ケアマネジャーは会社選びがしやすい状況にあります。

 

ケアマネジャーを続ける可能性を少しでも高くするために、転職先は慎重になりましょう。筆者が10年続けた経験をもとに、今から転職する方に確認してほしいことがあります。

面接時に確認しておきたい”5つ”のコト。
  • 更新研修中のフォロー体制。
  • 休日のフォロー体制。
  • 電話当番の方法。
  • 更新研修時に必要な費用は誰が出すのか。
  • 更新研修中は出勤扱いなのか?

↑詳しい事を知りたい方は、ツィッターでご質問ください。

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ではまた。

ケアマネジャー歴10年が、ケアマネ不要論を論破する。

 

介護職のステップアップとして、多くの人が将来を見据えているケアマネジャー。しかし、近年、「ケアマネ不要論」という考え方がケアマネジャーを目指す人の不安要素のひとつになっています。

 

 

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まさたけ

こんにちは、ケアマネジャー歴10年のまさたけ(@masa_take14)です。

当ブログでは、ケアマネジャーを始めたい方、始めたばかりの方向けのコンテンツを発信しております。

 

この記事では、10年以上のケアマネジャーとして、ケアマネ不要論の理由を論破しながら、ケアマネジャーの将来を考えます。ケアマネジャーの重要性や業務内容、そして専門性の高さについて、改めて考えるきっかけとなることでしょう。

 

ケアマネジャー不要論は、○○”だけ”のケアマネへメッセージ。

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ケアマネ不要論は”だけ”になっているから。例えば、

  • 利用者・家族の話をきく”だけ”。
  • 利用者・家族の要望を伝える”だけ”。
  • サービス事業所を紹介する”だけ”。

 

こんな○○”だけ”ケアマネジャーなら、専門性は必要なく誰でもできます。一時期は、”御用聞きケアマネ”なんて言葉も流行りましたよね。

ケアマネ不要論は、専門性を問いただすメッセージと筆者は捉えています。

task-management.hateblo.jp

 

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ケアマネジャー不在だと、介護サービスは乱用される。

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課題分析は、素人じゃ出来ません。

ケアマネジャーは、ケアマネジメントスキルを駆使して、利用者・家族の課題分析を行います。利用者・家族の”強み、弱み”を把握して効果的で効率的なサービス調整は、ケアマネジャー以外に行えません。

 

例えば、訪問介護が課題解決為に行うサービス調整は、訪問介護で賄おうとするでしょう。(訪問介護の悪口ではありません。)

他サービスも同じように、自分たちの分野で解決しようとするのは自然の流れ。

コレは、サービス事業所の悪口ではなく、専門性の問題です。

 

ケアマネジャーは、利用者・家族をサービス事業所と同じ目線でなく、俯瞰した視点が必要。(自論)

訪問介護だけ、デイサービスだけ、ではなく、広い視野があることで効率的・効果的なサービス調整を行うことができます。

 

問題がもう1つ。

介護保険は”自立した生活”をするために利用されますが、ケアマネ不在になると”便利な生活”のために介護保険が使われるような気がします。

 

担当者会議は、誰がする?

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ケアマネジャーの大きな仕事である、「担当者会議」。

仮に、ケアマネジャーが居ないと誰が会議を調整する?

誰が全体的な課題を把握・まとめる?

チーム連携の中核を担う人が不在となり、連携が難しくなるのは想像に難くない。

連携ができないと、役割分担ができずに、それぞれのサービスが違う方向性を目指すようになり、混乱の波は利用者・家族だけにとどまらず、サービス事業所へも影響します。

 

高齢化社会。ケアマネジャーは必要とされている。

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2025年問題と言われる年も、すぐそこまで来ています。

介護業界全体的なことですが、ケアマネジャーも人員不足。ケアマネジャーになりたい!って人が少ない状況。

 

筆者が在籍している事業所でも、担当できる件数いっぱいになり、包括支援センターや病院からの相談を断っている状況がチラホラ出てきています。(求人出しても全然来ない。)

 

ケアマネジャーは、”痒いところに手が届く”的な存在であり、介護保険外での相談がよくあります。利用者・家族の相談を吸い上げ、各種制度への橋渡し役ともなっている、貴重な存在であるのも事実。

そんな状況だから、ケアマネジャーが不要という話が、不要なのです。

 

ケアマネジャーへの期待は大きい。

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ケアマネジャーは御用聞きでは無く、利用者・家族の相談に応じて根拠を持ち、効率的で効果的なサービスを調整します。

何度も言いますが、ケアマネジャーが不在だと、”便利な生活”の為に乱用されかねません。

そう考えると、利用者・家族のみならず、税金を収めている方々へも貢献している。社会全体の負担軽減に繋がっている。と、私自身感じています。

ケアマネジャーの期待は大きい。(大きいと言って怯む必要はないですが)

利用者・家族の自立支援と、社会貢献のために今日もケアマネジャーをやっています。

 

 

ケアマネジャーは長く続けられる、将来性がある仕事。

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ちょっと話が逸れますが、この記事を読んでくださっている方は、将来について真剣に考えている方と思います。

そんな方であれば、長く働けるのか?という心配事もありますよね。

 

ケアマネの平均年齢は、下記の情報では40代なんだとか。(50歳に限りなく近い)。

また、勤続年数は10年ほど。忙しく大変なイメージのあるケアマネの超過実労働時間は、実はたったの数時間。数字で見ると、長く働ける仕事という事がわかります。

 

筆者は20代後半に身体の老化を感じて、介護福祉士からケアマネジャーへと転職しました。(身体の老化が早いw)現在は小学生の娘2人、妻は正社員として働いています。

 

意外と思われるかもしれませんが、ケアマネジャーは休みやすい職種なので、子育て・介護世代にピッタリの仕事なんですよね。

ケアマネジャーは、プライベートと仕事を充実させることができます。

www.e-stat.go.jp

 

 

ケアマネジャー不要論が不要だ。

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一時期に比べると、ケアマネ不要論のほとぼりが冷め、今ではほとんど耳にすることが無くなりました。(私だけ?)

これだけ利用者・家族、社会に貢献しているケアマネジャーが居なくなると、

  • 利用者・家族の相談窓口が曖昧に。
  • チームのまとめ役が不在に。
  • 介護サービスの乱用のリスク。

‥等、想像しただけでも問題があります。

 

ケアマネジャーは、利用者・家族の自立した生活を支える為には、唯一無二の必要とされる存在です。

 

これからケアマネジャーを目指している方を、筆者は応援しています。

 

ではまた。

ケアマネジャーの仕事。9割はモニタリング訪問。

ケアマネジャーの大切な仕事、「月1回のモニタリング訪問。」

モニタリング訪問は、何のために行っているのか?どんな目的?方法は?

ケアマネジャーを目指している方、始めたばかりの方は、そんな疑問を持っているはず。

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まさたけ

こんにちは、ケアマネジャー歴10年のまさたけ(@masa_take14)です。

当ブログでは、ケアマネジャーを始めたい方、始めたばかりの方向けのコンテンツを発信しております。

 

 

この記事では、介護保険で義務づけられている”月1回のモニタリング”で、

  • ケアマネジャー(筆者)が大切にしていること。
  • ケアマネジャー(筆者)がモニタリング訪問を行う意味。

を、解説します。

 

ケアマネジャーの「モニタリング訪問」は、月1回。

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ケアマネジャーが行うモニタリング訪問は、要介護認定を受けている方(要支援は除く)は、月1回の訪問を行います。(何も変わっていないから、来なくていい。と言われても行きます(笑))

介護保険で義務付けられているため、訪問できなかった場合はペナルティが課されます。(減算されるので、会社には大打撃)

 

とはいえ、変化が多い方もいらっしゃるため、利用者の状態によっては月に数回訪問する利用者もいらっしゃいます。

ケアマネジャーが必死になり、月末はほとんど事務所にいないのは、コレが理由です。

 

ケアマネジャーは月1回のモニタリング訪問が義務。

 

モニタリングは、利用者だけじゃない。

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モニタリングは月1回利用者の自宅を訪問して行う事はもちろん、別居している家族やサービス事業所にも行う必要があります。(毎月じゃなくてもいい)

コレは、”義務”ではなく”質”の問題。

 

利用者が認知症の場合など、判断力・理解力に衰えがある場合は、関わっている家族・サービス事業所の声はすごく大切。

 

モニタリングは多方面に行う。

 

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「アセスメント」→「ケアプラン作成」→「モニタリング」の繰り返し。

ケアマネジメントプロセス
  1. 相談受付
  2. 契約・インテーク
  3. 課題分析(アセスメント)と再アセスメント
  4. ケアプラン(原案)の作成
  5. サービス担当者会議
  6. ケアプランの実施
  7. モニタリング・記録

 

ケアマネジャーの仕事は、「ケアマネジメントプロセス」の流れに沿って支援を行います。

ケアマネジメントは相談受付・契約は初回だけですが、

”3”以降のプロセスは繰り返されます。(ケアプラン・サービス担当者会議は省かれることがある)

 

例えば・・・。

  • ”7”食事が食べれてない。とモニタリング結果。
  • ”3”なぜ食べれていない?と課題分析。
  • ”4”必要であれば、サービス調整しケアプラン作成。
  • ”5”サービス開始前に、担当者会議を実施し。
  • ”6”サービス開始。
  • ”7”翌月(以降)に、サービス調整後のモニタリング。

と、こんな流れ。

 

ケアマネジメントは繰り返される。

 

 

モニタリング訪問は、月の半分以上の時間を費やす。

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ケアマネジャーにとって、モニタリング訪問は労力と時間がかかる業務の1つです。

ですが、それだけの価値がある大切なプロセスの1つ。

 

利用者宅を訪問するまでの”移動時間”。利用者・家族、サービス事業所から”情報をお聞きする時間”で、月の大半はこの時間が費やされます。(9割と言っても過言ではない。)

 

人の時間は有限なので、しっかりとしたスケジューリング、時間・タスク管理を行っていく必要があります。

task-management.hateblo.jp

 

モニタリング訪問は計画的に。

 

 

ケアマネジャーは司令塔。だから情報が集まる。

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ご家族やサービス事業所の方々は、「とりあえずケアマネジャーに聞いてみる、報告しておく」ので、ケアマネジャーには情報が集まり、必要に応じて支援を依頼するケアマネジャーは司令塔です。

 

その”司令塔”の役割をしっかり果たす為には、利用者・家族、サービス事業所からのモニタリングした結果の情報がいかに大切か。を、今でも肌でビンビン感じております。

 

モニタリングを疎かにすると、いい支援ができません。

モニタリングの”質”を上げて、利用者・家族の生活を支えていく。ケアマネジャーの仕事は9割モニタリングといっても過言ではありません。

 

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ではまた。